黒歴史の意味とは?
黒歴史の意味
黒歴史とは今となって考えると恥ずかしい自分の言動のことを意味する言葉で、読み方は「くろれきし」です。
単に恥ずかしいだけでなく、とてもじゃないが人には話すことができない内容のものを指します。
ネットスラングの一覧にも収録されています。
黒歴史の語源と由来
「黒歴史」という言葉は、1999年から放送されていたテレビアニメ「∀ガンダム」の作中で使われていました。
作中では元々「過去の歴史」という意味合いで使われていましたが、これが転じて「忘れたいくらい恥ずかしい過去の言動」を指し示すようになりました。
黒歴史の英語表現
黒歴史を英語で表現すると、"embarrassing moment" や "dark history" となります。
どちらもよく使われる表現ではありますが、"dark history" は個人ではなく実際の歴史のことを表す際に用いられる傾向にあります。
微妙な違いをきちんと押さえて使い分けましょう。
黒歴史の具体的な例
ここでは、皆が持つ黒歴史の具体例をご紹介していきます。
恋愛
過去の恋愛で黒歴史と言える出来事は誰しも少なからずあるものですが、以下のような言動を黒歴史として認識している人が多いようです。
友達よりも恋人を優先し過ぎて友達がいなくなった
ノートにポエムを綴る
付き合っていないのに「〇〇と話すな」など周囲に対して恋人気取りの言動をとる など
他にも盲目的に相手のことが好きで貢いだり浮気をされても怒りもしなかったりなど、人によって様々な黒歴史があるようです。
ファッション
男女ともにお洒落に目覚めると他の人がしていないようなファッションに憧れる時期がありますが、その中でも「あのファッションは黒歴史だった」と今でも人々を身悶えさせているのは以下のようなものです。
眼帯・包帯
マント
バンダナ など
その他にも、年齢に合わないファッションをしていたことや露出の多い服装をしていたことを数年経ってから悔いている人も多いです。
漫画・アニメ・ゲームの影響
好きな漫画・アニメ・ゲームの影響というのはとても大きいもので、黒歴史の中でも特にこれらは人を思い悩ませるとされています。
その黒歴史は、例えば以下のようなものです。
悪魔との契約書を自作する
好きな漫画・アニメ・ゲームのキャラクターの口調やファッションを真似する
特別な能力を持っている設定を作る など
これらのエピソードは本人だけでなく周囲の人にも共感性周知を感じさせるという特徴があります。
黒歴史の使用例
黒歴史という言葉の使い方について例文を見ながら確認していきます。
例文1.『突如黒歴史を思い出してしまって恥ずかしさに耐えられない。』
過去の黒歴史があまりにも酷い内容だった場合、過去に戻って全てをやり直したいと考える人も少なくありません。
思い出したくない学生時代の黒歴史のことを友人が覚えていてそのことを話題に出されていたたまれなくなったという人も中にはいますが、それも自身が辿ってきた人生の一部として捉えるようにしましょう。
例文2.『自身のSNSを見返していたら黒歴史と呼べる投稿が残っていた。』
SNSなどが急速に発展した現代では、黒歴史の一部がデジタルタトゥーとして残る場合があります。
過去の黒歴史を見て悶絶しないためにも、名前・顔写真をアップしない、カップルアカウントは作らないなどの基本的な対策をすると良いでしょう。
黒歴史を思い出してしまった時の対処方法
黒歴史を思い出しては精神的に辛くなってしまった時に試せる対処法をいくつかご紹介します。
対処法1.黒歴史を生んだ当時の自分と現在の自分を切り離して考える
黒歴史を生み出した当時の自分と今の自分とを比較してみましょう。
大抵の場合黒歴史と認識している時期から数年以上経っていることがほとんどなので、当時の自分とは価値観・考え方なども少し変わっているはずです。
「今の自分なら絶対にそんな言動はしない」「どうしてあんなことをしたのか」と思うようなことであったとしても、そう思えるのは知らず知らずのうちに人として大きく成長しているからです。
当時と今の自分は違うことを認識し、切り離して考えましょう。
対処法2.誰かにその黒歴史の話を聞いてもらう
思い切ってその黒歴史の内容を人に話してみるのも良いかもしれません。
カタルシス効果というものがありますが、これは人に自身の体験などを聞いてもらうことでその辛い気持ちから解放されるというものです。
このカタルシス効果を利用すれば、自身の黒歴史に対する考え方も少し変わる可能性があります。
身近な人に話すのに少し抵抗があるのであれば、ネット掲示板を利用してみるのも一つの手です。
ネット掲示板を利用する場合は個人が特定されないように注意しましょう。
対処法3.黒歴史を生んだ当時の自分について冷静に分析する
対処法1でも述べた通り、当時と今とでは価値観も考え方も全く異なります。
黒歴史を生み出した当時の自分が一体何が好きで、どんなことを考えて毎日を過ごしていたのか無理のない範囲で思い出してみると、黒歴史が生まれた根本的な原因が分かるかもしれません。
原因が分かったら今の自分だったらどうするかなどの具体的な解決策を考えてみると、黒歴史と呼んでいた記憶を少しずつ整理することができ、黒歴史ではなく過去の記憶として捉えられるようになるでしょう。