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2.5次元の意味とは?

(公開日: 2022年7月28日)

2.5次元の意味

2.5次元とは、アニメや漫画、ゲームが原作となり制作された舞台を意味する言葉です。

2.5次元作品は主にミュージカルが多く、「2.5次元ミュージカル」と呼ばれることもあります。

このような舞台芸術は昔から存在していましたが、特に2003年頃から「2.5次元」と呼ばれるジャンルの作品が増え始め、近年ではサブカルチャーの一種として地位を確立しています。

2.5次元の由来と語源

2.5次元とは、2次元と3次元の中間という意味です。

もともとアニメファンの中でアニメのキャラクターのことを「2次元」と言い表していました。

紙面や画面上などの平面に描かれることが多いため、この呼び名がついたとされています。

そして3次元は実在している人物、つまり人間のことです。

そのためその間の2.5次元は、本来実在しない存在であるはずのアニメキャラクターを実在する人物が演じるということになります。

2.5次元は「2次元」「3次元」から派生した言葉です。

2次元についてはこちらをチェック!

2.5次元の特徴

2.5次元以外にもミュージカルや舞台はたくさん存在しています。

2.5次元にはどんな特徴があるのかを見ていきましょう。

特徴①集客が原作の人気に左右される

従来のミュージカルや舞台と違い、2.5次元には必ず原作が存在します。

お客さんがたくさん見に来てくれるかどうかは、原作の人気度や知名度が大きなバロメーターとなります。

原作の人気がなければ集客は望めませんし、原作の人気がありすぎても期待度が高まって出演者はプレッシャーを感じてしまうというなかなか難しい面も持っています。

特徴②グッズやDVDなどの売り上げが多い

2.5次元の特徴として、従来のミュージカルや舞台よりもグッズやDVDの売り上げが多いことも挙げられます。

また、最近では配信で舞台を見られる機会も多くなっています。

実際に現地に行けない人でも自宅で低料金で楽しむことができるので、配信での収益もとても多くなっています。

特徴③若手の俳優が起用されることが多い

2.5次元は今や「若手俳優の登竜門である」と言われるほどメジャーなものです。

特に中学校や高校を舞台にした作品では見た目の若さが重視され、しかも多くのキャストが必要なため、若手の俳優が起用されることが多いです。

2.5次元で初舞台を踏み、やがて本格的なミュージカル俳優として成長し、有名になった俳優もたくさん存在します。

2.5次元で有名になった舞台俳優

次に、2.5次元に出演したことで有名になった舞台俳優の一部をご紹介していきます。

舞台俳優①黒羽麻璃央(くろばまりお)

黒羽麻璃央さんは2.5次元ミュージカルの代表作と言われる『テニスの王子様』シリーズ、『刀剣乱舞』シリーズの両方に出演していました。

『テニスの王子様』シリーズでは青春学園中等部3年生の菊丸英二を演じ、『刀剣乱舞』シリーズでは三日月宗近を演じました。どちらも作中の重要なキャラクターです。

当時2.5次元俳優の中でもトップクラスと言われたほどの歌唱力と存在感で注目を集めており、現在では2.5次元作品だけでなく『ロミオ&ジュリエット』や『エリザベート』など数々の名作に出演しています。

また、最近ではドラマなどの映像作品への出演も増えてきています。

舞台俳優②三浦宏規(みうらひろき)

三浦宏規さんも2.5次元ミュージカル『テニスの王子様』シリーズ、『刀剣乱舞』シリーズの両方に出演していました。

『テニスの王子様』では主人公のライバル校 氷帝学園の跡部景吾を、『刀剣乱舞』シリーズでは髭切役を演じました。

少女漫画に出てきそうなルックスとクラシックバレエを基礎とした美しいダンスが魅力的です。

2019年には名作ミュージカル『レ・ミゼラブル』のマリウス役に抜擢され、知名度を上げました。

舞台俳優③加藤和樹(かとうかずき)

加藤和樹さんは『仮面ライダーカブト』をはじめ、映像作品にも多数出演している俳優です。

2.5次元ミュージカル『テニスの王子様』シリーズ2005年版で氷帝学園の跡部景吾役を演じ、その後も名作とされるミュージカルや舞台に多数出演し活躍中です。

2021年には第46回菊田一夫演劇賞を受賞するなど俳優業に勤しむ傍ら、レコード会社にも所属して音楽活動も行っています。

2.5次元の楽しみ方

最後に2.5次元に興味を持った方のために、2.5次元の楽しみ方をご紹介していきます。

楽しみ方①原作との一致や違いを楽しむ

2.5次元作品は原作を元に創られています。

キャラクターや衣装、ストーリーなどを原作と比較しながら楽しみましょう。

近年ではキャラクターの再現度や衣装の完成度がとても高い舞台も多くあります。

また、舞台上では実現不可能だと言われてきた演出が取り入れられたりもしています。

楽しみ方②推しの俳優を観に行く

2.5次元にはたくさんの俳優が登場します。

推しを見つけ、推しの俳優を見に行くのも大きな楽しみです。

「原作が好きだから」という理由で観に行く人はもちろん多いですが、それ以上に「推しの俳優さんを観に行く」という人も多いのです。

楽しみ方③キャラクターが実在していると想像する

アニメや漫画、ゲームのキャラクターを人が実際に演じることで、実在しているような感覚になることができるのも2.5次元の楽しみの1つです。

実在していたらこんな声で、こんな身長で、と具体的にイメージすることができます。

自分の推しキャラクターが紙面や画面から飛び出し、目の前にいると考えるととてもワクワクします。

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