蛙化現象の意味とは?
蛙化現象の意味
蛙化現象は現在「Z世代」と呼ばれる人たちの間で流行している言葉です。
もともとは「自分が好きだった相手に好意を持たれると、相手に興味がなくなったり生理的に嫌悪感を持ってしまう」という意味で使われていました。
しかし現在は「好きな相手の些細な言動で気持ちが冷めてしまうこと」を意味する言葉となっています。
蛙化現象の由来と語源
蛙化現象の語源はグリム童話の『王子様と蛙』だと言われています。
グリム童話の中では気持ち悪いと思っていた蛙が素敵な王子様に変身します。
しかし蛙化現象はその逆で、素敵だと思っていたものが急に嫌悪の対象になるのです。
この言葉は2000年代に入ってから使われるようになった新しい言葉で、心理学では「恋愛嫌悪」と呼ばれているそうです。
自分が相手を追いかけているうちは「好き」という気持ちが大きいのですが、追われる側になると途端に冷めてしまうという現象がこの例です。
蛙化現象になりやすい人とは?
では、どのような人が実際に蛙化現象に陥りやすいのか、その例を見ていきましょう。
理想が高すぎる人
相手への理想が高すぎる人は蛙化現象になりやすいと言われています。
完璧を求めすぎて、相手が自分の理想に外れた行動をすると好きな気持ちが冷めてしまうのです。
そして相手に不満や不快感を持つようになります。
相手を客観的に捉えず、あくまで自分の理想に当てはめようとしてしまうタイプです。
追われるより追いかけたい人
追いかけたいタイプの人は、相手に対しての執着が強いです。
相手が自分に興味を持たない方が、魅力を感じてしまうのです。
基本的に追われるより追う方が好きで、手に入らない状況に燃え上がる人が多いです。
完璧主義な人
完璧主義な人も蛙化現象になりやすいと言えます。
自分にも相手にも完璧を求めてしまうのです。
そして相手の欠点を見つけると、感情が冷める傾向にあります。
自己肯定感が低い人
自己肯定感が低い人は自分に有用性を感じず、自信がありません。
相手に依存しやすく、評価してもらうことで幸せを感じているタイプです。
少しでも相手が自分に興味を持っていないような行動を取ると、不安や恐怖を感じてしまいます。
恋愛経験が少ない人
恋愛に不慣れな人は蛙化現象しやすい傾向にあります。
両思いになっても「いつか相手が自分を裏切るのではないか」と不安になってしまうのです。
そして相手の気持ちが分からなかったりすると、自信をなくす人が多いです。
蛙化現象の例
最後に蛙化現象の例についてご紹介します。
食事のマナーが悪い時
食べこぼしが多かったり、食べる音が汚かったりする時に蛙化する人が多いようです。
他にも箸の持ち方や食べながら話すなど、その例はたくさんあります。
食事のマナーはこれまでの生活経験とも繋がっていますので、相手の印象を大きく変えてしまうのかもしれません。
ナルシスト
デートの際に鏡を何度も見る、自信過剰な言動が多いなど相手のナルシストな部分に冷めてしまう人が多いです。
身だしなみはもちろん大切ですが、相手を置き去りにしてしまっては本末転倒です。
自己中心的な様子は相手の印象を悪くすることにつながります。
店員さんへの態度が悪い時
飲食店などに行った時、店員さんへの態度が悪い時に蛙化することもあります。
自分に対しては優しくても、他人への態度が悪いと一気に気持ちが冷めてしまうのです。
実際は「本当に優しい人ではない」ということがバレてしまい、蛙化の原因になります。
LINEの絵文字が多すぎる時
LINEの絵文字を多用する人に蛙化してしまう人も多いです。
最近の若い世代はあまり絵文字を使わないようで、絵文字を多用する人を「おじさん」だと感じてしまいます。
また、「笑」や「www」の多用も蛙化の原因になります。
私服がダサかった時
いつもはスーツでカッコよく決めているのに、私服になったらとてもダサかったという時に蛙化してしまいます。
あきらかに似合っていなかったり、ヨレヨレの服を着ているのを見た時に一気に気持ちが冷めてしまいます。
そして「もう一緒にいたくない」と感じてしまうのです。