飛ぶぞの意味とは?
飛ぶぞの意味
飛ぶぞとは、何かの物事によってハイテンションになり精神が高ぶることを意味する言葉です。
最近ではSNSでもよく見かけるようになり、2020年の「egg流行語大賞」で「飛ぶぞ」という言葉が6位に選ばれています。
「飛ぶぞ」を使用することで、食べ物が美味しい時や創作物が面白い時、景色が素晴らしい時などに「最高だ」ということを表すことができます。
若者言葉の一覧にも収録されています。
飛ぶぞの由来と語源
「飛ぶぞ」という言葉を最初に使い始めたのは長州力さんであると言われています。
テレビ番組「相席食堂」の中でホタテの貝柱を食べた長州力さんが、おいしさのあまり「食ってみな、飛ぶぞ」と発言したことが由来のようです。
「飛ぶ」という言葉には「麻薬を使ってトリップする」という意味もあり、このあたりから「トリップしてしまうほど美味しい」と表現したと考えられます。
視聴者に衝撃を与えたこの言葉は「相席食堂」放送後からSNSなどを中心に話題となり、若者の間に広まっていきました。
飛ぶぞの類義語
次に、飛ぶぞの類義語についてご紹介していきます。
類義語①ハイになる
「ハイになる」のハイは英語の「high」から来ている言葉です。
「テンションが高く興奮状態になる」という意味で、こちらももともとは薬物を使用した人がいつもと違う興奮状態になるという意味で使用されていました。
類義語②トリップする
トリップするのトリップは英語の「trip」から来ています。「trip」には「旅行、旅」という意味があります。
こちらも「飛ぶ」や「ハイになる」と同じように薬物による幻覚症状などのことですが、そこから派生して何かに酔いしれたり、現実でないと感じるほど興奮する状態にあることを表します。
飛ぶぞの対義語
続いて、飛ぶぞの対義語となる言葉をご紹介します。
対義語①ローになる
ローになるのローは英語の「low」から来ている言葉です。「テンションが低くなる」「落ち込む」という意味で使用されます。
また、双極性障害(躁鬱)の人が鬱の状態であることを「ローになる」と表現することもあります。
対義語②ニュートラル
ニュートラルとは感情の状態が穏やかで、何かに影響されたり振り回されたりしないことを意味します。いわゆる「普通の状態」ということです。
また、「どちらかに偏らない中立的な物の見方」という意味で使用されることもあります。
飛ぶぞとコラボした商品
長州力さんが口にしたことで世間広まった「飛ぶぞ」という言葉ですが、2021年7月にはアベイルとのコラボ商品、メンズTシャツが販売となりました。
前面には長州力さんの似顔絵と「飛ぶぞ」という言葉がプリントされています。
また、同じく長州力さんの名言となった「ハッシュドタグ」というバージョンのメンズTシャツもあります。
SNSでは「メンズだけでなく小さいサイズも欲しい」「もっといろんな色が欲しい」などの声が寄せられるほどの人気となりました。
飛ぶぞと言われた時の返し方
「飛ぶぞ」の前には、「食ってみな」「見てみな」など、誰かに何かを勧める言葉が付くことが多いです。
例えばSNSなどで「食ってみな、飛ぶぞ」と言われた時には「食べてくる」「食べてきます」と返すのがよいでしょう。
また、語源を知っているのならば「長州力?」などのツッコミを入れるのもよいでしょう。
しかし「飛ぶぞ」は若者の間では流行していても、一般的に受け入れられている言葉ではありません。
あくまでスラングであり、あまり上品な言葉ではないと捉える人もいます。
使用する相手と場面には十分注意しましょう。
飛ぶぞの使用例
最後に「飛ぶぞ」の使用例をご紹介します。
使用例①「あそこのラーメン食ってみな、飛ぶぞ。」
他の人にラーメンを勧める時に使います。
おいしすぎて興奮してしまうほどだから、ぜひ食べてみて欲しいという意味合いで使用します。
他にも美味しいものを人に勧める時によく使われる言葉です。
SNS上では何か美味しいものを紹介する投稿に「#食ってみな飛ぶぞ」というハッシュタグが付けられることもあります。
使用例②「あのバンドの曲聴いてみな、飛ぶぞ。」
「飛ぶぞ」は食べ物だけでなく音楽などを人に勧める時にも使用できます。
自分のお気に入りのバンドやお気に入りの曲を誰かに勧める時、「飛ぶぞ」という言葉を使います。
「興奮してテンションが上がるほど素晴らしい」ことを表現できます。
曲以外にも景色や映画、本などを勧める時にも便利な言葉です。