レベチの意味とは?
レベチの意味
レベチとは、「他と比べてレベルが違う」という意味の略語です。
「桁外れ」「格が違う」という意味もあり、他の物とは比べ物にならないほど優れている人物や事象に対して用いられることが多いです。
若者言葉の一覧にも収録されています。
レベチの由来
レベチは上記のように「他とは比べ物にならないほどレベルが違う」ことを意味する略語として生まれました。
元々インターネット上などで使われていた言葉ですが、2015年頃から女子高生の間で流行し「ティーンが選ぶトレンドランキング2019年」のコトバ部門では3位にランクインを果たしました。
2021年には『23時の密着テレビ「レベチな人、見つけた」』というテレビ東京系列番組も放映されたほど、レベチという言葉は一般的に普及していきました。
レベチの類語・言い換え表現
ここからはレベチの類語と、言い換え表現をご紹介します。
「他とは比べ物にならないほどレベルが違う」という意味に変わりはありませんが、若干ニュアンスが異なる部分もあるので、言い換える際は意識して使うようにしてください。
ジゲチ
ジゲチとは、次元が違うことを略した言葉です。
レベチと同じようなニュアンスで使われがちですが、別次元の人物や事象に対して用いられる言葉なので、レベチを超えた最上級の表現であると言えます。
【例文】
「司法試験一発合格なんて、レベチ超えてジゲチだわ」
「あのアニメーション映画の戦闘シーンはジゲチ過ぎた」
ダンチ
ダンチとは、「段違い」を略した言葉です。
レベチとほぼ同じ温度差で使用されているので、言い換える際などに扱いやすい言葉です。
【例文】
「この前のライブ、推しの格好良さはダンチだった〜」
「駅前のお店のフルーツサンド、ダンチで美味しかったよ」
えぐい
えぐいとは、「度を超えている」という意味を持つ言葉です。
あくが強く苦い味などを指す「えぐみ」を語源としており、元々は「辛い」「きつい」などネガティブな意味合いを持つ言葉です。
「可愛すぎてえぐい」のように、ポジティブな意味合いをより強調するために使うこともできる言葉です。
【例文】
「毎日ランニング10kmと筋トレ1時間なんて体力えぐっ」
「あの女優さんの新CM、美しすぎてえぐいわ〜」
レべチの対義語
ここでは、レべチの対義語をいくつかご紹介します。
同レべ
同レべとは、それぞれのレベルの程度が同等であるという意味の言葉です。
「同じレベル」「同等のレベル」が省略された表現ではありますが、人にこの言葉を投げかけた時に良い意味合いで伝わることはあまりないので、使わない方が無難と言えます。
互角
それぞれの間に優劣の差がないことを意味する言葉です。
同レべと意味の違いはほとんどありませんが、どちらも優れた能力がありとても勝敗が決められないというニュアンスが含まれているため、同レべよりも少し良い意味合いで捉えてもらえるかもしれません。
低レベル
低レベルはレベルが低いという意味の言葉で、物事をはじめ時に誰かの人格に対してこのように言及することがあります。
「低レベルな争い」のように対象の出来事などに対して皮肉を込めて用いられることがほとんどですが、相手の能力を評する際にこのように言ってしまうと今後の関係性に悪影響を与えかねないので使わないようにしましょう。
レベチの具体的な使い方
レベチの具体的な使用方法を例文と共にご紹介します。
例1.『彼女のビジュはメンバー内でレベチ!推せる〜』
アイドルグループの推しメンバーが他メンバーよりも際立って容姿端麗であることを意味した例文です。
非常に美しいと称賛している表現ですが、周りの人と比べて秀でていることが強調されるので、比較対象を蔑んでいるように捉えられてしまうこともあります。
使用の際は誤解されないよう注意する必要があります。
例2.『今度の対戦チーム、レベチ過ぎない?勝てっこないよ…』
スポーツの対戦相手のレベルが強すぎて太刀打ちできないということを表しています。
「レベチ」の言葉と「勝てっこない」というフレーズで、自分達のチームと対戦相手のレベルが違いすぎている様子を強調しています。
レベチな人とはどんな人?
レベチな人とは、他の人とは比べ物にならないほど優れている人のことです。
容姿端麗な人、スポーツ万能な人、頭脳明晰な人など、世間一般よりも桁外れな能力を持っている人のことを指しています。
周りと比較して非常に優れた能力を持っている人という意味に違いはありませんが、人それぞれ価値観の違いがあるため、その対象に誤差が生じることもあると留意しておくと良いでしょう。
人物以外ではどんなものをレべチと言う?
レべチという言葉を使うことができるのは人物に対してだけではなく、例えば以下の物事に対しても用いることができます。
飲食物
映画・ドラマ・アニメ・漫画・イラストなどの作品
小説・絵画・建築などの芸術作品
もちろん、上記に挙げたもの以外のものにも「レべチ」を使ってその程度の高さを評することは可能です。
自身がこれまでにないほど感動したものや良い意味で衝撃を受けたものに対しては、他者がどう感じたとしてもレべチと言って良いのかもしれません。