二次創作の意味とは?
二次創作の意味
二次創作とは既存の作品やキャラクターを基にして作成された派生作品を意味する言葉です。
二次創作の作者は原作の内容や形態などを再構築したり、新しい解釈で作り直したりします。
一般的にはファンの創作活動として行われていますが、日本では二次創作作品を販売する大規模なイベントなども開催されています。
一方で原作の著作権を侵害する恐れもあり、十分な注意を払って創作することが必要です。
二次創作はこちらの一覧にも収録されています。
二次創作の由来と語源
二次創作の「二次」とは、「何か元があるものから派生したもの」という意味です。
数学の二次方程式などがその一例です。
二次方程式とは、元の方程式から派生して得られる方程式のことです。
従って二次創作は「元の作品から派生して作られた新たな作品」という意味になります。
二次創作の類義語
類義語① 同人作品
同人作品とは原作のある作品をファンや愛好家が再構築し、非公式で公開している作品を意味します。
漫画や小説、音楽など様々な創作物に対して同人作品が作られます。
類義語② ファンアート
ファンアートとは、主に原作のファンが創作する非公式な作品を意味する言葉です。
そのほとんどは原作に対する愛情や興味から生まれています。
ファンアートにはイラスト、デジタルアート、コスプレなど様々なジャンルが存在します。
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類義語③ ファンフィクション
ファンフィクションとは、原作のキャラクターなどを使用してファンが書いた作品を意味する言葉です。
「ファンが書いたフィクション」という解釈で使われます。
主にファン同士で読み合うために作られているので、原作の認可が下りていることはほとんどありません。
二次創作のジャンルと世界観
二次創作には小説や漫画、ゲーム、映画、音楽など様々なジャンルが存在します。
原作の作品のキャラクターに新しい要素を加えたり、新しい解釈を加えたりして作られるものがほとんどです。
また、キャラクターが原作と異なる世界観や環境で活躍する様子も描かれます。
オリジナルのキャラクターを登場させたり、別作品のキャラクター同士の交流が描かれている場合もあります。
二次創作が裁判になった例
個人的に楽しんだり、ファン同士の交流の場として制作される二次創作ですが、中には著作権などを巡って裁判になった例もあります。
その一部をご紹介していきます。
例① 無断複製
著作権侵害の例として1番多いのが「無断複製」です。
原作や原作者は様々な権利を持っています。
これを無断で複製することは、著作権侵害となり逮捕されることもあります。
また、もともとのキャラクターのイメージを悪くしたりする創作物なども名誉毀損として訴えられる可能性が出てきます。
例② サザエさんパロディ漫画事件
1970年ごろ、「東京25時」というタウン誌にサザエさんのパロディ漫画が掲載されるという出来事がありました。
それ以前から海賊版や無許可の商品などが出回っており、ちょうど製作者側が著作権法違反の取り締まりを厳しくした矢先だったようです。
また、サザエさんのイラストは無許可で市バスのイラストに使用されたことでも裁判となっています。
どちらも原作者側が勝訴する結果となっています。
例③ ときめきメモリアル映画化事件
「ときめきメモリアル」はコナミが販売している恋愛シミュレーションゲームです。
1997年、このときめきメモリアルのキャラクターを勝手に利用したアダルトアニメ映画が販売されたという事件がありました。
1年以上販売が続けられていましたが、1998年に写真週刊誌で取り上げられたことで事件が発覚。
原作ファンからの苦情が殺到する事態となりました。
裁判の結果、原作者側が勝訴し被告にはテープの廃棄と賠償金の支払いが命じられました。