リバの意味とは?
リバの意味
リバとは同性愛者間において攻め(タチ)でも受け(ネコ)でもどちらでもできる人のことを言います。
また、同人の世界で特定のカップリングの2人が攻めと受けを入れ替えることができることも意味します。
リバはこちらの一覧にも収録されています。
リバの元ネタと語源
リバの語源は英語のreversible(リバーシブル)です。
Reversibleには「逆にできる」「裏も表も着用できる」という意味があることから、攻めでも受けでもできる、ポジションを入れ替えることができるという使い方をされるようになりました。
また、似たような意味の言葉に「逆CP (逆カプ)」というものがあります。
この逆CPという言葉は、同人誌などにおいて自分の嗜好とは別のカップリングとは逆のカップリングで作品が描かれていた時に「逆CPの方が好きだな」というような使い方をします。
リバとは少し意味合いが違いますので、注意が必要です。
リバの解釈
同人の世界においてリバには「同軸リバ」と「別軸リバ」の2種類が存在します。
この場合どちらもカップリングは同じと考えるのが一般的です。
「同軸リバ」はガチリバとも呼ばれ、1つの世界観の中で攻めと受けの関係が逆転可能であることを意味します。究極の場合じゃんけんでどちらかを決めるということも成立するわけです。
一方「別軸リバ」はA、Bというカップリングがある場合においてAが攻めの世界、Bが攻めの世界が別に存在するという解釈です。
同人誌における「リバ」
同人の世界を愛好する人たちの中には、「自分の推しは絶対に攻め」または「絶対に受け」と考えている人も多いです。
そのためリバを苦手とする人もたくさんいます。
なので、リバを描いた作品には予め注意書きがされていることがあります。
海外では日本ほど攻め、受けにこだわらず「好きなキャラ、カップリング重視」の傾向があるようです。
「リバ」を巡った事件
2017年ごろに発表された固定CPアンソロジーに、「固定」と表記されているにも関わらずリバ作品が掲載されていたという事件がありました。
ファンからは批判が集まり、主催は同人誌の購入者に返金などの対応を行いました。
主催者は最終的に同人誌の世界から手を引く事態となってしまったのです。
また、Aが攻め、Bが受けという内容で物語が進んでいましたが、発表された新作ではBが攻め、Aが受けに変わっており、ファンの間で議論になった事件もあります。
リバに対する考え方は様々で、統一されたものはありません。
時にはこの事件のようにリバ可能か不可能かを巡って論争やSNSの炎上が起こることもあるほど、同人の世界では重要なものと言えるでしょう。
イベントにおける配置
大規模な同人誌の販売会イベントなどでは運営側によってリバ作品を配置しないことを決めているものもあります。
上記に挙げたようなトラブルを回避するため、運営側が規制していることがあるのです。
また、リバ作品を許可している場合でも、同じくトラブルを避けるためカップリングの明記が規定されているイベントが多いです。
リバの使い方と例文
ここからは「リバ」という言葉の具体的な使用方法を解説していきます。
使い方1.『自分は基本的にリバだけど、この人となら攻めだな』
基本的に攻めでも受けでも大丈夫だけれど、相手によってはどちらかに固定されることもあります。
他にもいつもは攻めが多いけど時々受け、またその逆というパターンもあります。
その人や相手によってどちらになるかが変わる場合もあるのです。
使い方2.『私の推しは総受けなので、リバは受け入れられない』
好きなキャラクター等を「総受け(どんな場合においても受けの立場)」であると捉えているので、自分の中でそのキャラクターが攻めになることはなく、リバ作品を読むことができない状態の時に使用します。