総攻めの意味とは?類義語と併せて解説
総攻めの意味
総攻めとは、その作品内においてどのキャラクターとCP(カップリング)をしても必ず攻め側になるキャラクターを表す、またはそういった設定という意味です。
キャラクターに使われる総攻めはアダルト要素を含む作品で肉体的な意味での攻め(いわゆる男役)を意味します。
攻めが一人に対して受けが何人も存在するのでそういった設定を「ハーレム」や「大奥」と呼ばれることもあります。
また、男性向けの作品では気弱な主人公(男)が女性だらけの環境に置かれるという設定のものが見かれられますが、そういったものは「理不尽ハーレム」とも称されます。
男性向けの作品群においては、しばしば使われる総攻めの設定ではありますが、BL(ボーイズラブ)の二次創作界隈においては全く真逆となります。
BLの二次創作では「攻めに愛されている姿を見たいから」という理由で自身が好きなキャラクターを受けに設定する作家は少なくありません。
それ故に受けが多数存在するこの総攻めは好きなキャラクターが「大勢いる受けの中の一人」となり、攻めの愛を一手に受けられないのであまり好まれない設定となっています。
そういった二次創作の場とは対称的に商業誌では主人公を総攻めとし、様々な性格や容姿の受けを登場させることで多種多様なシチュエーションのCPを描き、読み手を楽しませている例も存在します。
総攻めはこちらの一覧にも収録されています。
総攻めの対義語
総受け
総受けとは総攻めと反対で、どのキャラクターとカップリングしても受け側になるキャラクターに用いられる言葉です。
この場合、受け側といっても意味合いは様々です。
体の関係を結ぶ上で必ず女役になる、といったことは勿論、多くの登場人物から可愛がられたり寵愛を一身に受けることに対してもこの総受けという言葉は用いられます。
そして、先述した「攻めに愛されている姿が見たい」といった理由で好きなキャラクターを受けに添える傾向が多いBL界隈において総受けは「受け一人に対して攻めが複数人存在し、愛される」という世界観なので総攻めよりよく目にする設定のひとつとなっています。
総攻めの類義語
スーパー攻め様
スーパー攻め様とは高身長、高学歴、高収入そして容姿端麗とハイスペックな攻めのことを表した言葉です。
このスーパー攻め様はとても強気で強引、そして傲慢な性格でドS攻めに近いものがあります。
そういった性格なので主導権を握るのは勿論、時には強引に体の関係を迫ったりもします。
また、高収入というスペックがあるので受けのことをその財力にものを言わせて自分の思い通りにしたりするのもこのスーパー攻め様の特徴のひとつと言えます。
スパダリ
スパダリとは「スーパーダーリン」の略で、包容力があり面倒見がよく、受けに対してとにかく優しい攻めのことを表す言葉です。
このスパダリはよく先述したスーパー攻め様と同義語のように捉えられてしまうことがありますが、性格や受けに対する接し方などを比べると異なることが分かります。
しかし、スパダリはスーパー攻め様と同じく容姿端麗であることが条件のひとつとなり、その一点においては共通の特徴となります。
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バリタチ
バリタチとは「バリバリタチ」の略で、同性同士の恋愛において攻める側が代わるリバや受けにもならず男役しかしない、そういったセクシャリティーを持つ人のことをさす言葉です。
タチの語源はふたつあり、ひとつは男性のシンボルを刀に見立てて「太刀(タチ)」とした説と歌舞伎からきているとされている説です。
後者は男性しか演者が居ない中で男役を演じる役者のことを「立形」と呼んでおり、それが「体の関係上、相手を攻める側=タチ」となったとされている説です。
このバリタチとは反対に女役、受ける役しかしない人にはバリネコという言葉が使われます。
俺様攻め
俺様攻めとは、プライドが高くて自己中心的、尊大な振る舞いをする攻めのことを表す言葉です。
この俺様攻めですが、かつては攻めの中でも王道の属性のひとつとされていましがより属性が細分化されていった近年ではそれを扱った作品の数は減少傾向にあります。