ファンアートの意味とは?
ファンアートの意味
ファンアートとは、アニメや漫画、ゲーム作品のキャラクターへの愛情からファンが自主制作したアート作品を意味する言葉です。
イラストや写真、手芸、アニメ、コスプレなどがその一例です。
ファンアートはインターネットやSNSなどで共有されることが多く、独創的であったり優秀な作品が注目を集めることもあります。
公式にはない独自の解釈や個性が反映されるため、ファンの間で大変な人気となっています。
また、ファンアートを通じてコミュニケーションを取る人たちも多く存在します。
ファンアートはこちらの一覧にも収録されています。
ファンアートの由来と語源
ファンアートは「ファン」と「アート」が重なってできた造語です。
「ファン」は英語の「fun(愛好者、支持者)」と言う言葉から来ています。
アートは英語の「art(芸術)」をそのまま使用したものです。
よって、ファンアートはファンが自分自身の支持や愛情を表現する手段として制作するアートという意味になります。
ファンアートの類義語
類義語① 二次創作
二次創作とは自分の好きな漫画、アニメ、ゲームなどの作品を利用し、自主的に新しく創作した作品を意味する言葉です。
それに対して原作は「一次創作」と呼ばれています。
原作とは違うさまざまな解釈があり、一部のファンの間で人気となっています。
類義語② パロディ
パロディはすでに存在する作品を面白おかしく風刺する目的で作り変えられた作品を意味します。
漫画、アニメ、ゲームだけでなく音楽や美術、文学などそのジャンルは多岐に渡ります。
主によく知られている作品を使用して構成されるのが「パロディ」の特徴です。
類義語③ オマージュ
オマージュとは他の作品や人物に対する敬意の念を込めて行う引用や模倣を意味する言葉です。
主に芸術作品や文学作品に対して用いられます。
例えば音楽の場合、既存の曲やメロディを自分の作品に取り入れたりすることで作品への敬意を表します。
映画や文学の場合、キャラクターやセリフの一部などを引用することもあります。
類義語④ ファンメイド
ファンメイドはファンが自主的に創作した作品やコンテンツを意味する言葉です。
漫画、アニメ、ゲームなどさまざまなジャンルでファンメイドの作品が作られています。
公式のライセンスを得ているわけではいので、趣味の範囲で行う必要があります。
ファンアートと著作権
漫画やアニメ、ゲーム、映画、音楽、小説など全ての作品には著作権があります。
その著作権を持った作者は「著作者」と呼ばれています。
ファンアートはは私的利用するだけならば著作権違反にはなりません。
しかしその作品を販売したりインターネット上に公開したりすると、場合によっては著作権法違反となることがあります。
中には著作者が二次創作や二次的利用を許可している場合もありますが、ファンアートを作成して公開したい場合は一度調べてみるのがトラブルを避ける方法と言えます。
また、芸能人は「パブリシティ権」という権利を持っています。
芸能人の肖像は商品となっていますので、芸能人のファンアートは法律で禁止されています。
しかし販売目的でないものは黙認しているのが現状と言ってもよいでしょう。
もしその芸能人がファンアートを不快に感じたり、仕事に影響がある場合は肖像権侵害として訴えられる可能性も出てきますので、十分な配慮が必要です。
ファンアートを本人に送りたい場合
ファンアートの作成者の中には「自分の作品を本人に見てほしい」と思う人もいます。
一部の作品やVtuberなどはSNSにファンアート用のハッシュタグを用意していますので、その場合はハッシュタグをつけて投稿するのが1番早い方法です。
気に入ったものであればコメントが返ってきたり公式に紹介してくれることもあります。
ハッシュタグが用意されていない場合は、本人がエゴサできるよう名前をタグ付けする人もいますが、これが迷惑になるかならないかは人によるため、難しい問題です。
大きな額縁などをアナログで郵送したい場合は、受け取る本人の意思や保管場所にもよります。
事務所に所属している人であれば、本人に届く前に事務所が確認し処分されてしまうことも十分あり得ることを覚えておきましょう。
ファンレターの宛先が公開されている作者やアーティスト、芸能人であればファンレターの中に追加して入れるのも1つの手と言えます。