やおい(801)の意味とは?
やおい(801)の意味とは?
やおいとは、男性キャラクター同士の恋愛を題材とした女性向けのアニメや漫画、小説を意味する言葉です。
当て字を使い、801(やおい)と表記されることもあります。
また、男性同士の恋愛を描いた創作物を嗜好する人のことを「やおい」と呼ぶこともあります。
やおいはこちらの一覧にも収録されています。
やおいの元ネタと語源
もともとは1970年代の後期ごろにストーリー性の乏しい創作物を「山なし、落ちなし、意味なし」と批判する言葉でした。
「やまなし、おちなし、いみなし」の頭文字を取り、省略語として使用されていたのです。
この頃の日本では、『リボンの騎士』や『ベルサイユのバラ』など、性別を超越したキャラクターが登場する漫画が人気でした。
1980年代ごろになると、現在使われている「男性キャラクター同士の恋愛」という意味で広く使用されるようになりました。
『キャプテン翼』などを初めとする男性(少年)の友情物語を恋愛と捉えて「やおい」と表すスタイルに変わっていったのです。
やおいとボーイズラブ(BL)との違い
やおいと同じく男性同士の恋愛という意味で「ボーイズラブ」という言葉が存在します。
明確な違いが定義されているわけではありませんが、一般的に「ボーイズラブ」はオリジナル作品と呼ばれる一次創作、「やおい」はオリジナル作品を題材とした二次創作やパロディに対して使われます。
日本で初めて少女漫画の中で男性同士の恋愛を扱ったのは、1970年に発表された竹宮恵子さんの『サンルームにて』という作品だと言われています。
海外での動向
欧米にも「スラッシュ」と呼ばれる男性キャラクター同士の恋愛を扱った二次創作が存在します。
女性が好んで読んだり創作したりしていることからも、日本の「やおい」作品と似たものと言えるでしょう。
欧米ではもともと女性はあまり漫画を読みませんでした。
しかしインターネットの普及により、誰でも作品に触れることができるようになり、女性にも漫画文化が定着していったのです。
山なし、落ちなし、意味なしの英語表記
「山なし、落ちなし、意味なし」は英語で「no peak,no climax,no meaning」と表記します。
また、少女漫画を特集する雑誌のやおいコーナーでは「no peak, no resolution,no meaning」と紹介されています。
しかし最近では「やおい」という言葉自体が海外に浸透してきているため、そのまま「yaoi」と言っても通じます。
今人気の「やおい」作品
ここからは、人気のやおい作品をいくつかご紹介します。
作品1.『刀剣乱舞』
通称『とうらぶ』と呼ばれており、実在する銘刀を擬人化した美男子キャラクターが多数登場します。
もともとはDMMゲームズが配信した育成ゲームですが、近年ではアニメや映画、ミュージカルにもなっています。
若い女性を中心に人気となっており、刀剣乱舞を愛するあまり、銘刀そのものにも興味を持つ「刀剣女子」という言葉が誕生したほどです。
『刀剣乱舞』のやおい作品が人気の理由としては、やはり美男子がたくさん登場するという点です。
映画化やミュージカル化に伴い、実在する人物として具体的に妄想しやすいこともあります。
また、女性キャラクターが存在せず、完全に男性のみの世界となっていることも、やおい作品が多い理由と言えるでしょう。
作品2.『ヒプノシスマイク』
声優がラップを歌う、と注目を集めたのが『ヒプノシスマイク』です。
18人の男性声優がキャラクターに扮し、ラップバトルを繰り広げます。
木村昴、速水奨、斉藤壮馬など歌唱力抜群の人気声優が起用されています。
『刀剣乱舞』同様、イケメン男性キャラクターのみが登場します。
もともと男性同士の恋愛を題材とした作品ではありませんが、曲中の絡みやデュエットなどから妄想を膨らませ、二次創作がたくさん作られています。
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