ノンケの意味とは?
ノンケの意味
ノンケとはゲイやレズビアン(同性愛者)、バイセクシャル(両性愛者)ではなく異性愛者であるという意味です。
主に同性愛者から見た異性愛者を指すことが多い用語です。
異性愛者にはヘテロセクシャルという言葉がありますので、「ノンケ」は同性愛者同士の中で使用される隠語の一種とも言えるでしょう。
同性愛者と同性愛者でない人を明確に区別する言葉として使用されることが多いです。
ノンケはこちらの一覧にも収録されています。
ノンケの元ネタと語源
まず「ノン」はフランス語由来の英語「non (いいえ)」から来ています。
「ケ」の部分は同性愛者から見て同性愛者の気配がない、つまり「その気(ケ)」がないという意味です。
基本的には男性に対して使われますが、稀に女性に対して使われることもあります。
「ノンケ」という言葉が使われるようになった背景
ノンケという言葉はもともと同性愛者間でのみ使用されていた言葉でした。
しかしBL (男性同士の恋愛を描いた作品)や百合(女性同士の恋愛を描いた作品)が次第に普及し、その作品の中で「ノンケ」という言葉が登場するようになりました。
このような経緯で、「ノンケ」という言葉が一般的に知られるようになっていきました。
「ノンケ」という言葉を流行させた代表作
「ノンケ」という言葉が登場する最も有名な作品は、山川純一の『くそみそテクニック』だと言えるでしょう。
もともとは『薔薇族』という雑誌に掲載された漫画作品でしたが、2003年ごろからインターネットにこの画像が出回り、大ブームとなりました。
これをきっかけに『くそみそテクニック』は単行本化も実現し、2009年には「今いちばん面白いと思う漫画はコレだ!」6000人へのアンケートで堂々の第1位を獲得するほどの人気作となったのです。
ノンケの同意語
ノンケの同意語として、「ノーマル」「ストレート」などの言葉が使用されます。
しかしこれらの言葉は同性愛者を「普通でない」と捉える差別用語であると考える人もいますので、使用には十分な注意が必要です。
ノンケの使い方と例文
ここからは「ノンケ」という言葉の使い方を、例文を使ってご紹介していきます。
使い方1.『あの人はノンケだから、告白しても望みがないな』
同性愛者からすると、異性愛者を好きになっても両思いになれる確率は相当低いです。
報われない恋の状況を嘆いて使用することがあります。
使い方2.『自分はノンケだと思ってたけど、男もいけるかもしれない』
異性愛者が必ずしも異性しか好きにならないとは限りません。
セクシャリティは流動的で、いつ自分の嗜好が変わるかは誰にも分からないのです。
「今まで自分はノンケだと思っていたけど、気がついたら同性に惹かれていた」「同性に惹かれて初めて自分がバイセクシャルだったことに気がついた」なんてこともあるかもしれません。
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