ご本尊の意味とは?
ご本尊の意味
ご本尊とは、自分が好きなアニメや漫画、アイドルなどの作者や声優を指す言葉です。
「崇拝の対象」という意味もありますが、公式であったり本物であるという意味も含んでいます。
また、他に代わりのいない唯一の存在であるという意味になることもあります。
ご本尊の由来と語源
ご本尊とはもともと仏教用語として使われていた言葉です。
仏様の姿を描いた絵や仏像などの「本尊」を宗教施設の一番奥に安置するのが一般的です。
ここから転じて自分が推しているものの作者や声優を「崇拝の対象」と考え、「ご本尊」と呼ぶようになりました。
推し活は宗教活動に例えられることが多く、仏教用語もよく使われています。
一方で「宗教と趣味を一緒にするな」という意見があるのもまた事実です。
しかし日本語の中には仏教由来の言葉がもともと多く存在するため、生活の中に気づかないうちに浸透してしまっているとも言えます。
ご本尊の類義語
類義語① 神
「神」とは、最高のキャラクターや人物を意味する言葉です。
インターネット上では倍角文字を使って「ネ申」と表記されることもあります。
握手会やコンサートなどで特別な対応をしてくれることを「神対応」と言ったりもします。
類義語② ご神体
自分の推しのアイドルやキャラクターを神格化して表現したのが「ご神体」です。
推しを崇拝するあまり、神様のような存在だと考えているのです。
類義語③ 教祖
「教祖」とは、自分が推しているアイドルやキャラクターに対して使う言葉です。
「推し=教祖」「推している自分=信者」という考えからできた言葉だと言われています。
この「教祖」「信者」という言葉は、アンチオタクの間でも使われることがあります。
宗教由来のオタク用語
その他にも宗教由来のオタク用語は多く存在します。
その一例を見ていきましょう。
お布施
お布施とは、仏教用語で僧侶に渡す謝礼金を意味します。
そこから転じて推しのグッズを購入したりゲームに課金したりすることで、作品や制作会社に還元する行為を「お布施」と呼ぶようになりました。
布教
宗教を広める活動のことを「布教」と言います。
そこから転じて自分の推しキャラやアニメ、漫画を他の人にすすめてファンを増やす活動を「布教」と言うようになりました。
聖地
聖地とは宗教の本山や拠点となる場所を意味する言葉です。
オタク用語としては、漫画やアニメ、ドラマ、映画などの舞台となった場所に対して使われます。
また、ゆかりのある場所を「聖地」と呼ぶこともあります。
祭壇
祭壇とは神様に対する捧げ物を置く場所のことです。
オタク用語では、推しのグッズや写真などを飾る場所を意味します。
ご本尊の使用例
最後にご本尊の使用例をご紹介していきます。
使用例① まさかご本尊に会える日が来るとは思わなかった
思いがけず好きな作品の作者や好きなキャラクターの声優に会えた時の使用例です。
そんな機会は滅多にないかもしれませんが、実際に会うことを想像している人は多いはず。
使用例② ご本尊を崇拝しすぎてリアルな恋愛ができない
「ご本尊」に惚れ込みすぎて、リアル社会での恋愛ができなくなった人の使用例です。
推しに夢中になるあまり、リアルな恋愛から遠ざかる人はかなりいると言われています。