ピンチケの意味とは?
ピンチケの意味
ピンチケとは、ファンの中でも周囲に迷惑となる行為をするような人たちを意味する言葉です。
特にアイドルファンやアイドルオタクの間で使用されることが多く、マナー違反をする人たちを揶揄する表現となっています。
ピンチケの由来と語源
ピンチケの「ピン」は「ピンク」、「チケ」は「チケット」のことです。
つまりピンチケとは、「ピンクチケット」を短くした略語です。
もともとはAKB48ファンの間で使用されていた言葉で、中高生向けに定価より安い値段で販売されていたピンク色のチケットを意味していました。
しかし安い値段でチケットを購入する中高生はコンサートマナーを知らず、行き過ぎた行動やマナー違反をする人が多かったため、「マナー違反をするファン」を総じてピンチケと呼ぶようになったのです。
また、「安い値段のチケット」から派生し、「貧乏」という意味でピンチケが使用される事もあります。
ピンチケの類義語
ピンチケの類義語として、「厄介オタク」という表現があります。
もともと厄介オタクとは、コンサート中にサイリウムをたくさん持ってオタ芸をする人のことを意味する言葉でした。
しかしそこから派生し、現在ではピンチケと同じように「周囲に迷惑をかけるようなマナー違反をするファン」という意味で使用されるようになっています。
厄介オタクは時にアイドル本人や事務所、コンサートの運営側から要注意人物として認識される事もあり、ファンの域を超えた「迷惑な存在」として知られてしまっている事もあります。
どんな人がピンチケと呼ばれる?
では、どのような行為をする人がピンチケと呼ばれるのかについて見ていきましょう。
ピンチケと呼ばれる人①アイドルに接触することが目的のファン
コンサートなどにはあまり興味を示さず、握手会やハイタッチ会、撮影会などアイドルに直接触れ合えるイベントだけに参加するファンがいます。
つまりアイドルの体に触れることだけを目的として会場に訪れるということです。
アイドル用語ではこのような人を「接触厨(せっしょくちゅう)」と呼んでいます。
このような人は「ピンチケ」と呼ばれてしまうことがあります。
ピンチケと呼ばれる人②認知されたくてマナー違反をするファン
アイドルに認知されたい一心でマナー違反を繰り返す人のことを「認知厨(にんちちゅう)」と呼びます。
認知はアイドルに自分の名前や顔を覚えてもらい存在を「認知」されるということです。
コンサート中に過剰なアピールで存在を誇張したり、わざと他の人と違う応援をして存在を示そうとする人は「ピンチケ」と呼ばれます。
ピンチケと呼ばれる人③アイドルに恋をしてしまった人
アイドルに本気で恋をしてしまった人のこと「リアコ」と呼びます。
リアコは「リアルに恋してしまった人」の略語です。
近年ではSNSの普及とともにアイドルの存在が身近になってきています。
そのため、アイドルを近くに感じ本気で恋をしてしまうファンが増えているようです。
他のファンに嫉妬したり、アイドルが自分に対して興味を持ってくれないことに落胆したり、時には事件に発展するような行動を起こしたりする人もいます。
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ピンチケの使用例
最後にピンチケの使用例についてご紹介していきます。
使用例①「ピンチケがうるさくて肝心の歌が聴けなかった…」
コンサート中に興奮してしまい、アイドルの歌唱中にもずっと叫び声を上げているファンをよく見かけます。
このような人と近くの席になってしまうとその叫び声に気を取られてしまい、肝心の歌に集中できなくなります。
また、MCの最中や最後の挨拶など本来話を聞くべき時間にも奇声を上げているファンもピンチケの一種です。
使用例②「今日は無料イベントだからピンチケが多そうで嫌だな」
無料イベントの場合はチケットを購入する必要がないので、誰でも参加することができます。
マナーを知らない若い世代や新規のファンも参加する可能性があります。
もちをんアイドルにとってファン層を広げるのはよいことですが、古参のファンからすると「マナーを知らない人は目障りだ」と感じてしまうのかもしれません。