オヤジ受けの意味とは?類義語と併せて解説
オヤジ受けの意味
オヤジ受けとはBL(ボーイズラブ)における攻め受けでいう受け側の特徴を示す言葉のひとつで、主に中年男性の受けに対して用いられる言葉という意味です。
オヤジ受けとされる具体的な年齢の定義はありませんが、世間一般的に中年とされている40代から50代後半の設定が多く見受けられます。
しかし中には、定年を迎える60歳から65歳前後の男性をオヤジ受けとして描いている作品も存在しています。
また、上記で挙げた年齢に達していなくとも例えば、実年齢は30代ですが見た目がくたびれているということでオヤジ受けとされることもあります。
オヤジ受けの魅力を挙げるとすると一番はやはり、その年齢が高いという点です。
人生を積み重ねてきた中年男性だからこそのものの見方や考え方は、作品の中で障害や深みを与える役割を果たしています。
加えてオヤジ受けはBLにおいてしばしばノンケと呼ばれる異性愛者として描かれることが多く、中にはバツイチや子持ち設定の作品も存在します。
攻めと出会ったことでその関係を発展させたい気持ちがある反面、自身の年齢や置かれている環境などとの間で板挟みになってしまい、その結果、新たな一歩を踏み出せず臆病になってしまう、という描写ができるのはオヤジ受けという設定ならではと言えます。
オヤジ受けはこちらの一覧にも収録されています。
オヤジ受けの対義語
年下攻め
年下攻めはその文字の通り、受け側より年齢が若い攻めのことを表す言葉です。
また、オヤジ受けの対義語になると共にオヤジ受け作品の相手役(攻め)になることが多いのもこの年下攻めです。
その理由は後述のオヤジ受けと相性の良いとされているCPに記載しております。
オヤジ受けの類義語
オジサマ受け
中年男性が受け側となることはオヤジ受けの意味合いと同じではありますが、オジサマ受けはそこから更に見た目や雰囲気が落ち着いた、紳士的な中年男性の受けに対して用いられる言葉です。
身なりは勿論、社会的な地位や周囲からの信頼度が高いなど、オヤジ受けでも比較的スペックの高いキャラクターがこのオジサマ受けとされています。
年上受け
年上受けは攻め側より年齢が上の受けを表す際に用いられる言葉です。
しかしこの場合、その定義は攻めより年齢が上というだけなので中年男性をさすオヤジ受けよりその裾野は広くなり、例えひとつしか年が違っていなくても年上受けとされます。
先輩受け
先輩受けは学校や会社という集団の中において、攻めよりも年齢や経歴、地位が上の受けに対して用いられる言葉です。
先述した年上受けと異なる点は、例えばオフィスものにおいて攻めよりも先に入社していたり、またその中で地位が高ければ攻めより年下であっても先輩受けと位置付けされることです。
また、この先輩受けとよく組み合わされるカップリングは後輩攻めとなります。
オヤジ受けと相性の良いとされているCP
年下攻め
中年男性であるオヤジ受けを扱う際、攻めの多くはこの年下攻めという属性になります。
年下攻めが相性の良いとされている理由は、受けが攻めとの進展を心の中では望んでいるものの、自身の年齢やこれまで築いてきた環境が変化してしまうことに対し臆病になっているのを若さゆえのパワーや強引さでその関係を成就させる、といった展開が見込まれるのと同時に魅力とされ読み手に支持されているからです。
ヘタレ攻め
ヘタレ攻めとは気概が無く、情けない性格だったり、普段は男らしいのにいざ恋愛のことになると消極的になってしまいなかなか格好良い所を見せられない攻めを表す言葉です。
しかしながらヘタレと称されても体の関係を結ぶ際は攻め側となります。
気概のないヘタレ攻めとその年齢故に臆病なオヤジ受けのカップリングは一見するとミスマッチですが、積み重ねてきた人生経験からオヤジ受けが精神的な面でヘタレ攻めをリードして導いてゆく物語展開が読み手の心を掴み、相性の良いCPのひとつとして支持されています。
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