痛バの意味とは?発祥や作り方、マナーも解説
痛バの意味とは?
痛バとは、アニメや漫画、ゲームなどで自分が好きなキャラクターの缶バッチやキーホルダーなどを大量に付けて作るバッグのことです。
痛バは二次元作品が好きなオタクの間で作られていることがほとんどですが、最近では漫画やゲームを原作とした2.5次元の舞台界隈でも、推し俳優のブロマイドやアクリルスタンド(アクスタ)といったグッズを用いて痛バを作るファンも増えてきています。
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痛バの発祥
痛バは、アニメや漫画などサブカル界隈のオタクの間で好きなキャラクターへの愛の大きさをアピールするために作られたのが発祥とされています。
それまでもキャラクターグッズを持ち物につける習慣は存在していましたが「あくまでさりげなく、主張し過ぎない」ように付けることが主流でした。
そこからイベントなどで「自分の好きを主張する」ために大量のグッズをバッグに付けるオタクが現れ、その後「大量のグッズを付けているバッグ=痛バ」という認識が広まりました。
痛バの由来
痛バという言葉は「そのオタクっぷりを包み隠さない痛い奴のバッグ」と、自虐を込めて表されていたものが由来で、呼び方も「痛いバッグ」となり、更にそこから「痛バッグ」と転じ、最終的に「痛バ」に落ち着きました。
痛バの作り方
痛バを作るにあたり、まずはその土台として側面がビニールなどの素材でポケットになっているものや無地のバッグを使用します。
そして以下は主流なキャラクターグッズを用いて痛バを作る方法です。
缶バッチを用いる方法
痛バを作る際、缶バッジを大量に付けるという作り方があります。
これは痛バを作る中で最もポピュラーな方法で、好きなキャラクターの缶バッチを隙間なく並べて付けるというものです。
この方法で作る際のメリットは、缶バッチを付けるだけで完成するという点です。
痛バを初めて作る人には比較的作業の難易度は低めですが、デメリットとして缶バッチだけで痛バを作るにはバッグの側面を埋めるだけの缶バッチが必要となってきます。
ブロマイドを用いる方法
これはトレーディング系のグッズでよくあるブロマイドカードなどを土台のバッグに取り付ける方法です。
作り方の基本は先述した缶バッチと同じく、土台となるバッグの側面に集めたグッズを隙間なく埋めていきます。
この痛バは、紙製のグッズで作られることから「紙製痛バ」とも呼ばれております。
紙製痛バのメリットは、缶バッチと違い重量が軽いことです。
そのため、缶バッチで作られた痛バよりも肩への負担が軽減されます。
加えて紙製のキャラクターグッズは比較的安価なものが多いこともあり、痛バを作りたいけどグッズがそれほど手元にない人には手を出しやすいでしょう。
ただし、一部では安価で作れる紙製痛バに対して「安っぽい」や「缶バッチで作ってる自分の方が上」などと見下してきたり、いわゆるマウントと取ってくる人が存在します。
その他、グッズを用いる方法
上記の二つ以外にも、痛バを作る際にアクスタやぬいぐるみ(ぬい)を用いる方法があります。
これらのグッズは大量に集めなくてもひとつだけで目立つので、缶バッチやブロマイドをベースとした上で付けることが一般的です。
痛バを持つ際のマナー
痛バはその界隈でこそある程度認知はされていますが、一般的にその認知度は低く、人によっては不快感を抱くこともあるので痛バを持って出かける際のマナーをいくつか紹介します。
移動時
電車やバス、この他交通機関や公共の場においてはまず、グッズで装飾した面を見えないように自身の体側へ向けましょう。
土台として使用したバッグが片面は装飾用、片面が無地の仕様のものであれば、移動時はそちらの面を外側にすることで周囲への配慮になるだけでなく、予期せぬ衝撃で装飾した部分が破損するのも防げます。
土台のバッグが全面クリア仕様のものの場合はストールや布などを掛けて配慮します。
イベント
イベントへ痛バを持っていく際にも、いくつか気をつけておきたいポイントがあります。
まず、スタンディングを行うライブなどのイベントに痛バを持ち込む場合、なるべく自席に置けるサイズのものが望ましいです。
一般的なサイズのものですと座席に対して痛バを横にして置かなければならなかったり、隣の席にはみだしてしまったりと周囲に迷惑をかけてしまう可能性があります。
無用なトラブルを避けるためにも上記で紹介したように小さめの痛バ切り替えるか、お置物であれば席につく前にロッカーやクロークに預けましょう。
また、参加するイベントに関係のない作品の痛バは明らかに場違いになる上に周囲の空気も台無しにしてしまうので持ち込まないようにしましょう。
テーマパーク
痛バを持つ人の暗黙の了解として「テーマパークには痛バを持ち込まない」というものがあります。
アニメやゲームなどのイベントと違い、テーマパークは様々な人が訪れる場です。
特に世界的に有名なテーマパークは世界観を大事にしており、その世界観を味わうために来場する人も少なくはありません。
そういった人たちへの配慮を考えれば、持ち込まないのが得策でしょう。
どうしても好きなキャラクターと楽しみたい、という人はぬいぐるみを持って行くに留めているという意見が多いので参考にしてみてください。