微レ存の意味とは?発祥や類義語も併せて解説
微レ存の意味とは?
微レ存(びれぞん・びれそん)とは、ネットスラングのひとつで「微粒子レベルで存在する」を略した言葉という意味です。
「非常に低い確率だけど、ゼロではない」とされており、物事に対してほんのわずかでも何かしらの可能性がある状況を表す時に用いられます。
この微レ存という言葉は2014年、Ameba(アメーバ)が発表した「JCJK流行語ランキング」で10位にランクインしましたが現在は残念ながら死語として捉えられています。
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微レ存の発祥
微レ存の発祥はいくつか説が挙げられますが、2008年頃にインターネット掲示板2ちゃんねる内で交わされたやり取りの中で生まれたのが有力とされています。
そのやり取りとは、2001年に発売されたゲイビデオ「真夏の夜の淫夢」が動画共有サイト、ニコニコ動画(ニコ動)に違法アップロードされた際、それを視聴した人達が交わした会話の中で一人のユーザーが作品内のとある事柄に対し「分子レベルで残留している」とコメントを書き込んだことが発端となり以下、
分子レベルで残留している
↓
微粒子レベルで残留している
↓
微粒子レベルで存在している
↓
微レ存
と転じて、微レ存という言葉が生まれました。
微レ存のように同作品から生まれたネットスラングは他にも数多く存在しており、それらは作品のタイトルをもじって淫夢語録(いんむごろく)と呼ばれています。
微レ存の対義語
巨レ存
巨レ存(きょれぞん・きょれそん)とは「巨粒子レベルで存在している」の略で「可能性がものすごく高い」「高確率」ということを表す際に用いられる言葉です。
微レ存が、ほんのわずかでも可能性があるということを表す言葉として用いられていくうち、その対義語として後発で巨レ存という言葉が生まれました。
また、巨レ存の「巨粒子」という言葉も実際には存在しておらず、あくまで「微粒子」の対となるものとして巨レ存と共に作られた造語となります。
微レ存の類義語
微レ存とは「可能性は限りなくゼロに近いが、ゼロではない」と、物事に対して僅かな可能性が存在していることを表す言葉です。
それを踏まえて、微レ存の意味に似た言葉を下記で紹介します。
ワンチャン
ワンチャンとは「ワンチャンス」の略で、言葉の通り「一回の機会」を意味する微レ存の類義語のひとつとされている言葉です。
「チャンスは一回だけ」という意味の他にも「望み薄だが、もしかするといけるかもしれない」や「可能性はゼロではない」といった微レ存と同じく、何かに対して僅かな可能性が存在していることを言い表したい際にも用いられます。
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微レ存ちえみ
微レ存ちえみ(びれぞんちえみ)は微レ存にお笑い芸人のブルゾンちえみのちえみを合わせた微レ存のパロディのような言葉で、それ故元となる微レ存と言葉の意味は同じです。
微レ存ちえみは2017年頃、ブルゾンちえみのネタが流行った際に芸名の「ブルゾン」と「微レ存」が似たような語感を持つことからそれらふたつを重ねて生まれた言葉です。