ryの意味とは?関連語や起源、使い方も併せて解説
ryの意味とは?
ryとは「以下省略」を意味するネットスラングのひとつで、読み方は「りゃく」です。
主にSNS上で使用され、文章と文章の合間ではなく文章の途中で括弧を付けて「(ry」と表記し、後に続く言葉を「だいたい続けて言いたいことは分かるはずだから略します」といった意味合いを持たせて使用します。
ryの起源
ryの起源は明確には提示されていません。
しかし、ユーザーの間ではインターネット掲示板2ちゃんねる(現5ちゃんねる)のなんでも実況ジュピター(なんJ)板が起源ではないかとされており、2003年頃には既にネット上で使用されていました。
残念ながら起源こそは曖昧ですが、ryがどうしてこのような表記になったのかはその意味合いから「以下省略」という言葉が掲示板など文字のやり取りを交わす場において、よりスピーディーに相手へ伝えるために元々の言葉が略されていき、略→りゃく→ryaku→ryと変化を遂げたという説が有力とされています。
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ryの使い方
ryは、偉人の名言や格言など「誰もが知っていて最後まで言わなくても分かるだろう」といったことや「全部言わなくても察してほしい」事柄を略す際に用いられます。
以下でその使い方をいくつか紹介します。
嘘は嘘であると(ry
これは2ちゃんねるの管理人だったひろゆき(西村博之)の言葉で、正式には「嘘は嘘であると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」です。
この言葉は2000年5月3日に発生した西鉄バスジャック事件(ネオむぎ茶事件)に対し、テレビ朝日「報道ステーション」の取材の中で登場します。
事件において、犯人である17歳の少年が事件直前に「ネオむぎ茶」というハンドルネームでスレッドを立て、2ちゃんねる投稿していたことから当時同掲示板の管理人だった同氏が登場し、上記の言葉を発したことからネットユーザーの間で格言のように扱われるようになりました。
そのため、ネット上では誰もが知っている格言の一例としてryで略されています。
ただしイケメン(ry
これは「ただしイケメンに限る」を略したものです。
日常生活において、ひとつの対応をとってもイケメンかそうでないかで評価に違いが出るという心理から「イケメンは何をしても許される」という意味合いを含んだ言葉です。
この言葉も、世間では広く知られて今更全て言わなくても分かるだろうということでしばしばryを使って略されます。
意味がよくわか(ry
これは「意味がよくわからないからもう少しくわしく教えて」を略したものです。
チャットやメッセージなどでやり取りをする中、相手のコメントに対して詳細を尋ねる際に使用されます。
これとよく似た、相手に詳細を聞く意味合いのネットスラングでkwsk(くわしく)という言葉も存在します。
ryのような略語
ryのように、ネット上ではチャットなど文字でのやり取りをよりスピーディーに行うため、様々な言葉が略され使用されています。
GJ
GJは「Good Job」の略語です。
読み方は「グッジョブ」で、相手が何かしらに対して健闘した際に「よくやった」や「おつかれ」など、労いの意味を込めて使用します。
グッジョブという言葉が世間に浸透した後、ネット上でその英語表記の頭文字を取って用いるようになったことからこのGJは生まれたとされています。
thx
thxは英語圏で使われている略語で「thanks」を短くしたスラングです。
読み方は「サンクス」で、意味はそのまま「ありがとう」となります。
thxは親しい間柄で使用するカジュアルな表現で、同じ意味で「txs」と表記されることもあります。
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乙
乙とは「お疲れ様」の略語です。
読み方は「おつ」で、元々の意味であるお疲れ様が省略されていき、お疲れ様→お疲れ→おつ→乙、となりました。