懐古厨の意味とは?
懐古厨の意味とは?
懐古厨(かいこちゅう)とは、今あるものを批判し昔のものを褒める傾向にある人を意味します。
どちらかといえばそのような人を揶揄するような使い方をするのが一般的です。
「○○厨」という言葉はインターネット上でよく見られ、「懐古厨」もその1つです。
懐古厨の人は現在のものや状態を激しく非難する傾向にあるため、周りから疎まれる存在になりがちです。
ネットスラングの一覧にも収録されています。
懐古厨の元ネタと語源
懐古厨は「懐古」と「厨」の2つが合わさってできた言葉です。
「懐古」とは、「昔を懐かしく思ったり、慕わしく思ったりすること」という意味です。
「厨」はもともと「台所」や「おひつ」と言う意味がありますが、ここでの「厨」はインターネットスラングとしての「迷惑な人」という意味が当てはまります。
2000年代の初期に生まれた言葉であるとされており、若者を中心にインターネット上で流行し始めました。
インターネット上で「懐古厨」と呼ばれている人たちはアニメやゲームファンに多く、昔の作品を褒め、今の作品を貶す傾向にあります。
懐古厨になる原因
懐古厨になる原因としては、主に2つが考えらえます。
原因1.昔への愛着が強すぎる
昔への愛着が強すぎる人は、昔のものばかりが「よいものだ」と認識してしまい、現代のものへの興味関心が湧かなくなってしまいます。
そうすることで現代のものを「よいものだ」と認識できなくなり、昔のものばかりを褒めてしまうのです。
昔への愛着が強すぎる人は懐古厨になりやすい人と言えます。
原因2.感受性が鈍い人が懐古厨になりやすい
感受性が鈍い人は、昔の印象ばかりが記憶に残る傾向にあります。
人は年齢を重ねるとだんだんと感受性が鈍っていきます。そのため、新しいものを取り入れたいと言う気持ちや新しいものに感動する心が失われてしまいがちです。
かと言って懐古厨の人は年配の人ばかりと言うわけではありません。
中には自分が生まれるより前のものに対して良さを感じ、懐古厨になってしまう人もいるようです。
懐古厨の使用例
次に、「懐古厨」という言葉の使用例をご紹介します。
使用例1.『○○は初代が一番よかったと言っているあいつは懐古厨だ。』
アイドルグループやダンスグループなどは初代からメンバーの卒業や新メンバー加入を繰り返しているグループが多く存在します。
初代の熱烈なファンだった人にとってはやはり初代が1番よかったと感じてしまうようです。
現在のメンバーのよさを認めようとせず昔のメンバーを褒めているため、現在のメンバーのファンからは疎ましく思われてしまうこともあります。
使用例2.『リメイク後のゲームを糞ゲーだと感じる私は懐古厨だ。』
昔のゲームがリメイクされるのはよくあることです。
しかしリメイク後のゲームのよさに注目せず、「リメイク前の原作が1番よかった」と言う人が多くいます。
リメイク作品に興味が持てないだけならよいのですが、懐古厨の人はそのリメイク作品について激しく批判する傾向にあります。
リメイク前の方がよかったと感じるのは個人の感情なので問題ありませんが、批判するだけでなく時には現代のもののよさにも目を向けていくことが必要です。
懐古厨の類義語
懐古厨の類義語には以下のようなものがあります。
類義語1.古参ファン
古参ファンとはある分野についての古くからのファンという意味です。
しかし懐古厨と違って「古参ファン」には揶揄的な意味はありません。
古参ファンは「古くからその分野について知っているファン」と言うだけであって、現代のものを批判する傾向にないからです。
類義語2.最近厨
最近厨(さいきんちゅう)とは、新しいものを批判する傾向にある人を意味します。
「懐古厨」と同じように「厨」という言葉が使われているので、そのような人を揶揄する意味が含まれてます。
しかし最近厨の人はただ単に新しいものを批判する人で、過去を引き合いに出したり過去のものを褒めたりというニュアンスは含まれていません。