花吐き病の意味とは?
花吐き病とは?
花吐き病とは、片思いを拗らせた人が辛くなってしまうと口から花を吐くという架空の病気です。
花吐き病の人が吐いた花を触ると花吐き病に感染してしまいます。
現時点で有効な治療方法は見つかっていませんが、片思いの相手と両思いになると治ると言われています。
両思いになった人は完治の証として白銀の百合を吐くという噂があります。
花吐き病はこちらの一覧にも収録されています。
花吐き病の由来と語源
花吐き病の由来は松田奈緒子さんが描いた漫画『花吐き乙女』です。
2009年に発売されたこの漫画に登場するのが「花吐き病」です。
正式名称は「嘔吐中枢花被性疾患」と言い、昔から流行していた病気という設定で話が進みます。
現在では原作よりも「花吐き病」という言葉が一人歩きしており、SNSなどで広まっているようです。
また、原作とは関係のない「花吐き病」の主人公を使ったパロディも多く見られます。
『花吐き乙女』のあらすじ
室町時代から続いているという「花吐き病(嘔吐中枢花被性疾患)」。
種堂はこの病気の研究を続けている准教授です。
『花吐き乙女』はこの「花吐き病」を巡る様々な恋愛物語をオムニバス形式で描いた作品です。
花吐き病の類義語
類義語① 星涙病
花吐き病と同じく片思いの人がかかる架空の病気です。
涙が星になってしまい、その涙が落ちると音がします。
片思いの相手と両思いになると治ると言われています。
類義語② 天使病
天使病とは、背中から翼が生える架空の病気のことです。
羽が大きくなると、羽の持ち主の生命力はだんだんと弱っていきます。
元ネタは分かっていませんが、人の背中に羽の生える描写は多くの作品に登場します。
類義語③ 透明病
透明病とは、体の一部分が透明になってしまう架空の病気です。
治療法や原因などは一切不明とされています。
元ネタは2003年に発表された『トランスルーセント〜彼女は半透明〜』という漫画だと言われています。
初めは体の一部分が透けるだけですが、症状が進むと透明の部分が多くなり、やがて消えてしまいます。
架空の奇病が生まれた理由
近年創作物やSNS等で架空の奇病を取り上げたものが流行しています。
実際する病を取り上げた作品も多くありますが、その病自体を完全に理解していないと取り上げるのは大変難しいです。
一方架空の奇病であれば、症状や治療法などを作者の思う通りに設定できます。
病を取り上げたいけれど実在する病は難しい、という理由から架空の奇病が生まれていったと考えられています。
しかし実際に難病を抱えている人たちにとっては不快に感じる場合もあります。
美しいストーリーや創作物などをよく見かけますが、受け入れられない人もいるということを頭に置いておかなければならないのも事実です。