もちつけの意味とは?
もちつけの意味
もちつけは「もう少し落ち着いて」「落ち着いて」という呼びかけを意味する言葉です。
インターネット掲示板は書き込みで荒れることが多いため、その場を落ち着かせるために使われます。
アスキーアートと一緒に使用されることも多く、たくさんの人に知られるスラングとなっています。
初めて見た人は「もちつけ=お餅をつく」と思いがちですが、そのような意味合いはないので注意が必要です。
ネットスラングの一覧にも収録されています。
もちつけの由来と語源
もちつけの語源はインターネット掲示板である2ちゃんねるです。
スレッド内でテンションが上がって興奮してしまった人に対して「おちつけ」と書き込みたかった投稿者が誤って「もちつけ」と打ち込んでしまいました。
それが原因でこの「もちつけ」という言葉が流行していったのです。
また、「もう少し落ち着いて」を省略した言葉であるという説もあります。
もちつけの類義語
もちつけの類義語としては、「もちついて」「もちけつ」「おちけつ」などが挙げられます。
「もちついて」は「もちつけ」を丁寧にした言葉、「もちけつ」は「もちつけ」の順番を入れ替えた派生語です。
「おちけつ」は「もちつけ」の語源となった「おちつけ」を入れ替えた言葉です。
もちつけと一緒によく使われる言葉
もちつけと一緒によく使われるのが「おまいら」という言葉です。
「おまいら」は「お前ら」という意味のインターネットスラングです。
インターネット掲示板を利用している人たちに対して、「お前ら」と呼びかけるよりも「おまいら」と呼びかけた方が柔らかい印象がするという理由で使用され始めたようです。
この「おまいら」と「もちつけ」を合わせて、「おまいらもちつけ(お前たち、もっと落ち着け)」という書き込みがよく使用されるようになりました。
また、あまりにも攻撃的な書き込みをする人や掲示板を荒らす人に対しては「おまいらもちつけないなら出ていってくれ」と掲示板からの退出を促す時に使用することもあります。
もちつけはすでに死語?
「もちつけ」という書き込みがインターネット上に見られるようになったのは、2000年頃です。
使われ始めてからすでに20年以上経過しているため、もちつけは死語であると考える人もいます。
しかし20年経った現在でもインターネット掲示板やSNS上で「もちつけ」という言葉をよく見かけます。
若者の間では、流行に左右されない定着した表現として浸透しているのかもしれません。
もちつけと言われた時の返し方
次に、インターネット掲示板やSNS上で「もちつけ」と言われた時どのように返せばいいのかについてご紹介していきます。
返し方①素直に謝る
「もちつけ」と言われたら、自分のテンションが上がり興奮状態になっている証拠です。
「やりすぎたな」と感じたら素直に謝るのが一番よい返し方です。
「ごめんなさい」や「すまん」、「もちつきます(落ち着きます)」と返しましょう。
返し方②アスキーアートで返す
アスキーアートとは、文字ではなく記号を使って感情など表現する方法のことです。顔文字もその一種です。
「もちつけ」を冗談として言われた場合には、このアスキーアートで返す人も多いです。
「もちつけ」が「餅をつけ」という響きに聞こえることから、餅をつくアスキーアートで返すこともあります。
素直に謝るか、アスキーアートなどで軽く返すかはその場の雰囲気にもよります。
「もちつけ」という言葉が登場する曲
2007年9月に発売された『DEAR My SUN!!〜ムスコ★育成★狂騒曲〜』というゲームのキャラクターソング「恋の32連射」の中に、「もちつけ」という言葉が登場するものがあります。歌っているのは声優の宮野真守さんです。
曲の中には「オチツケ モチツケ 深呼吸」というフレーズがあり、当時このゲームをプレイしていた人のたちの間で話題となりました。
「オチツケ モチツケ 深呼吸」というフレーズは響きのよさから現在でもSNS上などで見かけることがあります。
もちつけの使用例
最後にもちつけの使用例についてご紹介します。
使用例①「興奮しすぎ。甘いもの食べてもちつけ。」
興奮している人に対して、「甘いものでも食べて落ち着きなさい」と促す時の使用例です。
他にも「この画像見てもちつけ」「この動画見てもちつけ」など、落ち着くための材料と一緒に呼びかけることがあります。
使用例②「みんな、もっともちつけ!」
インターネット掲示板を利用している多くの人に対して「みんな、もっと落ち着こう」と呼びかける時の使用例です。
たくさんの人に呼びかけられるのはとてもべんりな「もちつけ」という言葉はインターネット掲示板が発祥ですので、実際の会話で使用するにはあまり向いていません。
使用はインターネット上やSNS上に留めておいた方がよさそうです。