小並感の意味とは?元ネタを類義語や対義語と併せて解説
小並感の意味とは
小並感とは「小学生並みの感想」を省略した言葉を意味します。
何かに寄せられた感想に対して文が稚拙であることを表す際に使用されますが、文章の合間で用いるのではなく、文末に「()」を使って用いることが一般的です。
読み方は「こなみかん」が正式ですが「しょうなみかん」と発せられることもあります。
また、ネットユーザーの間では「粉みかん」や「小波感」、「コナミ感」や「konami感」など、語感はそのままで言葉遊びのような表記変えをして用いられることもあります。
小並感の元ネタ
小並感の元ネタは2001年に発売されたゲイビデオ「真夏の夜の淫夢」が動画共有サイト、ニコニコ動画(ニコ動)に違法アップロードされた際、それを視聴したユーザーのコメントです。
出演していた男優タニオカ(TNOK)が撮影の感想を述べた際、あまりにも単純なコメントだったことに対してユーザーの一人が「小学生並みの感想」と書き込みをしたことから小並感という言葉が生まれたとされています。
またこの小並感をはじめ、同作品からは様々なネットスラングが生まれておりそれらは淫夢語録(いんむごろく)と呼ばれています。
小並感の類義語
小並感の類義語をいくつか紹介します。
稚拙
稚拙(ちせつ)とは、小並感の類義語のひとつとされ「技術や作品が子供っぽくへたなこと」を意味します。
小並感がネットから生まれた俗語に対し、稚拙は広辞苑に収録されている言葉です。
語彙力がない
語彙力(ごいりょく)がないとは「知っている言葉や単語の数が少ない」という状態のことを表しています。
ここから語彙力という言葉だけを抜き取って、文末に括弧付けで表記する「(語彙力)」というネットスラングが存在します。
これは何かに対し、感極まってそれを仔細に説明・言い表す言葉が出てこないといった時に用いられます。
例①:推しが尊すぎて……(語彙力)
例②: 昨日の◯◯が神回過ぎて(語彙力)
ボキャ貧
ボキャ貧とは「ボキャブラリーが貧困」または「ボキャブラリーが貧弱」を省略した俗語です。
このボキャブラリーとは元々、英語の「vocabulary」をカタカナ表記にしたもので日本語に言い換えると「語彙(ごい)」という言葉になります。
会話の中に何度も同じ言葉や単語が出てきたり、物事を伝える際に的確な言葉を使えない人に対してこの言葉が用いられます。
ボキャ貧は1998年、当時の内閣総理大臣である小渕恵三が記者団の応対の中で発言し生まれた言葉です。
その後、同年のユーキャン新語・流行語にて特別賞を受賞しました。
大並感
大並感は小並感の類義語のひとつで「だいなみかん」と読み「大学生並みの感想」を省略した言葉です。
ここに挙げられる大学生並とは、合コンや飲み会、サークル活動などに浮かれているレベルとされています。
この大並感は小並感から後発で生まれた言葉です。