嫌儲の意味とは?

嫌儲の意味
嫌儲とは、ネット掲示板2チャンネルの書き込みを転用しお金を儲けることを嫌うことやそれらを嫌いな人のことを意味する言葉です。
誰かを批判する際に使われることがほとんどです。
嫌儲の読み方
嫌儲はネット上で誕生したこともあり、読み方が一つに定まっていません。
そのため「けんもう」「けんちょ」「いやもう」「いやちょ」「いやんもう」など様々な読み方が存在していますが、最近では「けんもう」と読む人の方が増えてきているようです。
嫌儲の語源・由来
嫌儲という言葉が生まれるきっかけとなったのは、2チャンネルの書き込みがブログに無断で転載されお金儲けに利用されたことでした。
お金儲けに利用されていることが発覚してから一部ユーザーはこれに対して猛反発し、「嫌儲板(嫌儲の人が立てたスレッド)」を立て数々のブログを閉鎖に追い込みました。
また、この「嫌儲」という言葉は「嫌韓」をもじってできた言葉だと言われています。
嫌儲の発祥はいつ頃?
「嫌儲」が生まれた具体的な時期は明らかではありません。
しかし、2006年5月末頃から2チャンネルの書き込みをまとめた「VIP系ブログ」が次々と炎上し閉鎖し、2007年末から利益目的の転載を一切禁止にした「ニュース速報(嫌儲)板」というスレッドができ、2008年には自由国民社から発行されている用語辞典「現代用語の基礎知識2008」の「ウェブのことば」に「嫌儲」が記載されました。
これらのことから、少なくとも2006年~2007年の間に「嫌儲」という言葉は生まれたと推測できます。
嫌儲の使い方・使用例
ここでは、嫌儲を使った例文をいくつかご紹介します。
例文1.『以前と比べると最近では嫌儲の風潮もなくなってきた。』
時代が進むにつれ、著作権の存在や引用する時のルールなどが周知されるようになりました。
そのため、「嫌儲」という言葉が生まれた当時と比較すると、現在はこのような考えを持つ人も少なくなりました。
例文2.『どんなジャンルにおいても嫌儲的な意見を持つ人はいるものだ。』
「嫌儲」は元々無断転載によって利益を得ることを意味する言葉でしたが、最近では何かをしてお金儲けをしていることを許容できないという意味合いで捉えられつつあります。
しかし例文のように、どのような場面でも嫌儲的意見を持つ人はいるものなのであまり気にしないようにしましょう。
例文3.『「嫌儲」の読み方でいつも迷う。』
先ほどもご紹介した通り、「嫌儲」という言葉には様々な読み方があります。
滅多に使うことのない言葉かもしれませんが、教養の一つとして読み方と意味をきちんと押さえておきましょう。
嫌儲を使用する際の注意点
「嫌儲」という言葉は、最近では単に「お金儲けをしている人を嫌うこと」を意味する言葉として解釈されつつあります。
そのため、お金儲けしている人を嫌う=経済的・社会的弱者という差別的なニュアンスが含まれるようになりました。
言葉の意味は時代と共に変わるものですが、意味をきちんと知らないまま使ってしまうと相手を侮蔑してしまいかねません。
このような意味合いがあることも知った上で、使用するのであれば誤解のないように使いましょう。