端午の節句とはいつ?なぜ?由来と意味
(公開日: 2023年4月24日)
端午の節句はいつ?
毎年5月5日は端午の節句で、菖蒲の節句(しょうぶのせっく)とも呼ばれています。
こどもの日と混同されがちですが、厳密に言えば端午の節句とこどもの日は本来別のもの。端午の節句が年中行事であるのに対し、こどもの日は祝日の呼び名でお母さんに感謝しその男女のこどもの幸せを祈る日です。知識として覚えておくようにしましょう。
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端午の節句の意味
端午の節句は五節句の一つで、男の子の誕生を祝い、健やかに成長することを願う日のことです。
奈良時代には既に日本にも伝わっていたと言われており、その起源はとても古いと考えられます。
端午の節句の由来
端午の節句は古代中国に由来する行事です。春秋戦国時代の中国で活躍した政治家 屈原(くつげん)が陰謀によって国を追われたことで自ら川に身を投げて命を絶ってしまいます。これをきっかけに、彼の死を悲しんだ国民が彼を供養するために祭りをするようになりました。これが厄除け行事として中国全土に広まり、やがて日本にも伝来したのです。
鎌倉時代に入ると、菖蒲と尚武の音が同じであることから「尚武の節日」として端午の節句が祝われるようになります。それが式日として取り扱われるようになったのは、江戸時代のこと。5月5日を端午の節句として正式に定め、将軍を祝う日としました。将軍家に男の子が生まれた際には兜やのぼりが玄関前に飾られ、この風習がやがて一般庶民の間にも定着します。
このようにして、端午の節句は現在のような形になっていきました。
端午の節句によくあるイベントや行事
端午の節句には各家庭で鯉のぼり・兜・五月人形を飾ったり、ちまき・柏餅を食べるなどが一般的です。最近では少なくなってしまいましたが、菖蒲湯に入るのも無病息災を願ったり邪気払いができるためおすすめです。