渡すの言い換え表現・類語一覧。ビジネスでも使える
渡すの意味
「渡す」とは、自分が持っているものや権利などを相手に移すことを意味する言葉です。
丁寧な表現をする場合、「お渡しする」という表現を使います。
渡すの言い換え表現と類語
手渡す
「手渡す」は、自分の手から相手の手へと直接何かを渡すことを意味する言葉です。
「渡す」と同じような意味ですが、「直接」というニュアンスが強いのがポイントです。
「卒業式では1人1人に卒業証書が手渡された」などの使用例があります。
明け渡す
「明け渡す」は、建物や土地などを他の人に渡すことを意味する言葉です。
借りていた部屋などを解約し、貸主に返すことを「明け渡し」と言います。
「戦で負け、敵に城を明け渡す」などの使用例があります。
引き渡す
「引き渡す」は、人や物を他の人に渡すことを意味する言葉です。
また、商品などを売った人から買った人へ渡すことを「引き渡す」と言うこともあります。
「路上で取り押さえた犯人を警察に引き渡す」などの使い方ができます。
受け渡す
「受け渡す」は、荷物などを受け取り、別の人に渡すことを意味する言葉です。
また、自分が所有している物を他の人に渡すという意味もあります。
「書類の受け渡しをするために、他社に出向いた」などの使用例があります。
譲る
「譲る」は、自分の所有物を他の人に与えたり売ったりすることを意味する言葉です。
物だけでなく権利や地位を渡す時にも「譲る」を使います。
「席を譲る」など、自分より他人を優先する場合にも使う事ができます。
あげる
「あげる」は、自分の物を人に譲る際に使われる言葉です。
ややくだけた言い方として使われています。
「姉が小さくなった服を妹にあげる」などの使用例があります。
与える
「与える」は自分の物を人に譲り、その人のものにするという意味の言葉です。
主に目下の人に対して使います。
また、相手の利益やためになるものを提供することを「与える」という場合もあります。
差し上げる
「差し上げる」は「与える」の丁寧な言い方です。
ビジネスシーンでは「ご連絡を差し上げる」などの言い回しでよく使われます。
しかし体調が悪く会社を休む場合など、自分の都合で連絡する場合には、この言い回しは避けるのが一般的です。
手交する
「手交する」は、物を自分の手から相手の手へ直接渡すことを意味する言葉です。
判決文など主に文書に書かれる言葉として使われます。
「その会議では重要な書類が手交された」などの使用例があります。
提出する
「提出する」は書類などを人に差し出すことを意味する言葉です。
主に資料、何らかの証拠、議案などに対して使われます。
学校の宿題などを先生に出す場合も、「提出する」という言葉がよく使われます。
届ける
「届ける」は、何らかのものを相手に渡すことを意味する言葉です。
また、役所などに申し出ることを「届ける」とも言います。
「毎年親戚にはお歳暮を届けるようにしている」などの使用例があります。
譲渡
「譲渡」は自分が持っている物や財産、権利などを人に譲り渡すことを意味する言葉です。
そこに金銭が発生するかしないかは問いません。
「彼の全財産を息子に譲渡した」などの使い方ができます。
譲与
「譲与」は、自分の持っているものを相手に与えることを意味する言葉です。
昔は財産や領地を配分したり譲渡することを意味していました。
「無償で与える」というニュアンスが強いですが、必ずしもその限りではありません。
贈呈
「贈呈」は人にものを譲り渡すことを意味する言葉です。
「無償で差し上げる」というニュアンスで使われます。
「来場記念に記念品を贈呈する」などの使用例があります。