重陽の節句とはいつ?なぜ?由来と意味
(公開日: 2023年4月20日)
重陽の節句はいつ?
毎年9月9日は重陽の節句(ちょうようのせっく)です。
五節句の内の一つとしても知られており、菊の節句という呼び名でも有名です。
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重陽の節句の意味
陰陽思想上で、奇数は陽数であると考えられています。陽数とは縁起の良い数のことで、この陽数が重なる日はとても縁起が良いとされています。9月9日の他にも、3月3日や7月7日などもその例として有名。
ただし、縁起が良い反面で陽の気が強いため不吉とも言われています。その邪気を祓って無病息災を願う意味合いが重陽の節句には込められています。
重陽の節句の由来
重陽の節句は、古代中国から伝来した行事の一つです。平安時代には既に日本に伝わっていたと言われており、重陽の節会(ちょうようのせちえ)という行事が宮中で行われていました。これが徐々に庶民の間でも認識されるようになり、江戸時代に入ると五節句の一つになったようです。
重陽の節句によくあるイベントや行事
重陽の節句は菊の節句とも呼ばれていると先にご紹介しましたが、菊は重陽の節句の象徴的なものと言えます。そのため、9月9日には菊の鑑賞会が開かれる場所もあるようです。神社ではこの鑑賞会と合わせて各神社ごとに行事も行われることも多いため、重陽の節句が近くなったらお近くの神社で何か催しが行われないかチェックしてみてください。
また、重陽の節句には行事食として菊酒・食用菊のおひたし・栗ごはんなどをいただきます。日本にはあまり浸透していない重陽の節句ですが、重陽の節句には意識してこれらを取り入れてみましょう。