干支一覧とその由来・意味。十二支との違いや性格などについても解説
干支とは
干支(えと)は「十干十二支(じっかんじゅうにし)」と言って、本来は十干と十二支を合わせたもののことを言います。
十干と十二支に含まれるものはそれぞれ以下の通りです。
十干:甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸
十二支:子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
この二つを合わせたものを干支と言います。
干支一覧
ここでは、それぞれの干支について簡単に解説していきます。
子(ね) | 十二支の一番最初の干支。動物としてねずみが充てられている。方角では北を表す。 |
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丑(うし) | 十二支の二番目の干支。動物として牛が充てられている。方角では北北東を表す。 |
寅(とら) | 十二支の三番目の干支。動物としてトラが充てられている。方角では東北東を表す。 |
卯(う) | 十二支の四番目の干支。動物としてうさぎが充てられている。方角では東を表す。 |
辰(たつ) | 十二支の五番目の干支。動物として龍が充てられている。方角では東南東を表す。 |
巳(み) | 十二支の六番目の干支。動物として蛇が充てられている。方角では南南東を表す。 |
午(うま) | 十二支の七番目の干支。動物として馬が充てられている。方角では南を表す。 |
未(ひつじ) | 十二支の八番目の干支。動物としてひつじが充てられている。方角では南南西を表す。 |
申(さる) | 十二支の九番目の干支。動物として猿が充てられている。方角では西南西を表す。 |
酉(とり) | 十二支の十番目の干支。動物として鶏が充てられている。方角では西を表す。 |
戌(いぬ) | 十二支の十一番目の干支。動物として犬が充てられている。方角では西北西を表す。 |
亥(い) | 十二支の十二番目の干支。動物としてイノシシが充てられている。方角では北北西を表す。 |
干支の由来と順番の意味
干支の由来
干支は古代中国で誕生したもので、殷王朝の時には既に存在していたと考えられています。木星の公転周期は12年ですが、それに合わせて天球を12等分したことが干支の始まりです。
月日や時間を表すために用いていましたが、より分かりやすくするために動物が当てはめられました。
干支の順番の意味
干支で登場する動物の順番に特に意味はありません。
干支にまつわる話では、年神様が動物たちに「元旦に自身のもとに訪れた動物の中で1番目~12番目のものはその年の対象にする」というお触れを出し、最終的にねずみ・牛・トラ・うさぎ・龍・ヘビ・馬・羊・猿・鶏・犬・イノシシが選ばれたと言われています。
干支に猫がいないのは、ネズミが猫にわざと一日遅れの日付を教えたせいで猫の到着が遅れたからという逸話も存在します。
干支と十二支の違い
先にもご紹介した通り、十二支は「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」のことを言いますが、干支は十干と十二支を組み合わせたもののことを言います。
しかし最近では十干はあまり使われなくなってきたため、十二支のことを干支と認識しつつあります。
日本で干支が始まったのはいつ?何に使われていた?
日本に干支が伝わったのは6世紀中頃と言われています。
百済からやってきた専門家によって伝えられたのがきっかけで、政治にも用いられるようになりました。
庶民の間で認知度が高まったのは江戸時代頃からです。
干支が使われている国は?
干支を使っているのは日本や中国だけのイメージがありますが、実は台湾・韓国・ロシアなど多くの国で使われています。この3国については干支に登場する動物も日本や中国と同じですが、その他の国では以下のような動物が登場します。
チベット・タイ・ブルガリア・ベラルーシ:猫
ベトナム:猫、水牛、山羊
インド:ガルーダ
トルコ:ヒョウ
国や文化によって登場する動物には若干の差はありますが、こんなにも多くの国で干支が親しまれているというのはとても面白いと言えます。
干支ごとの性格や特徴
ここでは、干支ごとの性格・特徴を簡単にご紹介していきます。自身や周囲の人の干支をぜひチェックしてみてください。
子:社交的。何事にも迅速に対応することができる柔軟性がある。
丑:働き者で自立心が強く、正義感や計画性がある。
寅:行動力とカリスマ性がある。負けず嫌いでピンチも自分の力で乗り越えることができる。
卯:良い人間関係を構築することに長けている。人からの信頼も得やすい。
辰:行動力と積極性がある。上昇志向が強いロマンチスト。
巳:粘り強さがある努力家。美的センスが良い。
午:生命力が強く冒険心に富んでいる。裏表のない性格で人から信頼される。
未:芯が強く慎重な性格。一つの目標に対して努力をし着実に達成することができる。
申:活発で行動はだが、コミュニケーション能力が高く人の気持ちをきちんと察することができる。
戌:控えめな性格だが誠実で義理人情に厚い。愛情深く人からも愛される。
亥:諸突猛進で自己主張もきちんとするが実はお人好し。他者をとても大切にする。
干支の覚え方
節をつけて繰り返し口ずさむことで干支を覚えたという方は多いですが、なかなか覚えられないという場合は歌で覚えるのがおすすめです。
干支の歌の中でもポピュラーなのが「十二支のうた」。「子・丑・寅・卯・辰・巳…」と、十二支が高らかに歌い上げられており、耳に残るためいつの間にか一緒に口ずさんでいます。
少し前のものになると、「エトはメリーゴーランド」などもおすすめ。物語性のある歌詞なので、単純に十二支の順番を繰り返すものでは覚えづらいという場合はこちらも併せてチェックしてみてください。