精励の意味とは?類義語や対義語を使い方と併せて解説
精励の意味とは?
精励(読:せいれい)とは、仕事や勉学など物事に対して自身の力を尽くして励むという意味です。
精励という言葉に用いられる「精」という字には様々な意味がありますが、そのひとつに「人の生命の根本の力」という意味合いがあります。
それにより「精=自身の力を尽くす」と訳され、そこに物事に取り組む意味の「励(はげむ)」という字が加わり上記の意味を示す言葉となりました。
精励はこちらにも収録されています。
精励を含む四字熟語
精励を含む四字熟語として精励恪勤(読:せいれいかっきん)という言葉が存在します。
この四字熟語は「精励」と「恪勤」という言葉に分けることができ、恪勤とは「職務を忠実にまっとうする」という意味があります。
ここに先述した精励の意味と合わせると「仕事に一生懸命励む」という意味となり、ビジネスの場において自身の仕事に対する姿勢を表明する機会などに適した言葉だといえるでしょう。
精励の類義語
精励の類義語は以下となります。
精進
精進(しょうじん)とは「あるひとつの物事に対して精神を集中し、励む」という意味合いを持つ言葉です。
この精進という言葉はサンスクリット語で男らしさを表す「वीर्य (vīrya 読:ヴィーリャ)」からきており、大元の由来は仏教用語となります。
このヴィーリャを意訳したのが精進です。
奮闘
奮闘(ふんとう)とは「勇気を奮って、力一杯闘う」という意味合いを持つ言葉です。
この奮闘を含む四字熟語として「孤軍奮闘(読:こぐんふんとう)」という言葉が存在します。
孤軍...味方の援軍もなく孤立した状態
奮闘...力を振り絞って闘う
「孤軍」と「奮闘」を分けると、それぞれ上記の意味合いを持つことが分かります。
したがって孤軍奮闘とは「たった一人の状況下でも困難に立ち向かう」という意味の言葉となります。
努力
努力(どりょく)とは「目指す目標のために、心身を鍛えて励むこと」を意味する言葉です。
目標のために、少しずつでも日々黙々と研鑽を積み重ねている人に対し「努力の人」といったように使われます。
精励の対義語
怠惰
怠惰(たいだ)は「するべきことを成さず、怠ける様子」を意味する精励の対義語とされている言葉です。精励が前向きな意味合いで使用されるのに対し、怠惰は現状に甘えて努力を怠っていたりなにもしない人や環境に対して使用されます。
精励の使い方
精励は一生懸命物事に取り組む姿勢を伝えるため、また他人の頑張りを称賛する際にも用いるのに適した言葉です。
以下では、精励の使い方の例を紹介します。
「彼は日々勉強に精励したから希望の大学に進学することができた。」
「精励恪勤、邁進していく所存ですので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。」
「彼女の精励恪勤ぶりは上司も高く評価している。」