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プロパーの意味とは?派生語や会社にもたらすメリット、周りとの摩擦をなくす方法を紹介!

(公開日: 2023年6月20日)

プロパー(ビジネス用語)の意味とは?

プロパー(ビジネス用語)とは、企業が直接採用した社員という意味で、新卒でその企業に入社し、長い間勤めている社員のことを言います。

中途入社で入ってきた社員、協力会社や関係会社から出向している社員、派遣社員などは、仮に勤続年数が高くても、こうしたプロパーとは呼びません。

プロパーはこちらにも収録されています。

プロパーの派生語

プロパーから派生した言葉には以下のような言葉があります。

プロパー社員

新卒からの生え抜き社員のことを単なるプロパーではなく、プロパー社員と呼ぶこともあります。

〇〇学のプロパー

学問分野では、特定の学問を先行していることを○○学のプロパーという言い方をします。

たとえば生物学プロパーの学生というのは生物学を専攻して学んでいる学生という意味になるでしょう。

また生物学プロパーの問題という場合は、生物学に特有の問題であるという意味にもなります。

プロパー融資

金融分野においても、プロパーという言葉が使われることがあります。

プロパー融資とは、金融機関が独自に行う融資を意味する言葉です。

信用保証協会が行う保証付融資に対するものとして使われるのが一般的です。

プロパー価格

アパレルブランドなどが、定価のことをプロパー価格と表現することもあります。

安売りやバーゲン価格と異なり、割引されていない元の値段で売っていることを意味する言葉です。

主に新商品や限定品などにプロパー価格がつけられることが多いようです。

プロパー社員が会社にいるメリット

特にプロパー社員について、会社にいるメリットを紹介していきます。

社内の交渉がスムーズになる

プロパー社員は勤続年数も長くなるため、社内の知り合いが多くなります。

また、年配の社員から「〇年入社の子」や「あの時に新入社員研修をした子」というように覚えられ、可愛がられることも多くなります。

結果的に、社内で他部署に頼みごとをする時も、プロパー社員であれば人脈が広いため交渉がスムーズになるというメリットがあります。

中途入社した社員が頼むよりも、頼まれた側としても「昔から見ていた〇〇くんの頼みだから!」と引き受けてくれることが多いようです。

帰属意識が高い

帰属意識、すなわちいわゆる愛社精神が高いのもプロパー社員が会社にいるメリットの一つです。

長年勤めていると会社に対して愛着もわくので「少し忙しいけど、恩返しのために頑張ろう」という意識を持つ人が多いと言われています。

また、自分自身が会社の一員であるということに誇りを持ち「〇〇社に恥じない行動をしよう」と自分を律することもあります。

社内文化を浸透させやすい

プロパー社員の場合、新入社員研修などでしっかりと会社の歴史や文化を教育されているケースが多いでしょう。

そのため社内文化を浸透させやすいというメリットもあります。

「こういう方向で動いてほしい」や「後輩社員に対して、教えてほしい」と伝えただけで、会社の意図を組んだ動きをしてくれるのも、プロパー社員が会社にいるメリットの一つになります。

プロパー社員と中途社員の摩擦をなくす方法

一つの会社しか知らないプロパー社員と、複数の会社を知っている中途社員の間では、争いが生じることも少なくはありません。

ここでは、そこで生じる摩擦をなくす方法を紹介します。

閉鎖的な雰囲気を作らない

会社としては、中途社員に対して閉鎖的な雰囲気を作らない努力をしましょう。

たとえば「昔から知ってる〇〇さんの頼みなら聞くけど、中途社員の△△さんの頼みはちょっと…」という雰囲気を作ると、中途社員が働きづらくなり、トラブルの元になります。

「知っている人の頼みの方を優先してあげたい」や「昔から可愛がってる人じゃなきゃ無理をしたくない」というのは心情としてよくあるものですが、それをあからさまにすることは避けましょう。

評価を公平に行う

上司としては、プロパー社員と中途社員の評価を公平に行うことを意識しましょう。

上司の立場としても「最近入ってきた中途社員より、頑張ってるプロパー社員を評価してあげたい」という意識を持つこともあるでしょう。

あるいは「昔からいるのに全くできないプロパー社員より、新しい環境で頑張る中途社員にチャンスをあげたい」と思うこともあるかもしれません。

ですが、評価においては、そのように「プロパー社員だから」や「中途社員なので」という属性で評価をすること自体が誤りです。

その人の勤続年数にとらわれず、現在の能力あるいは成果で公平に評価をすることを心がけましょう。

お互いに受け入れる意識を持つ

他部署の人や上司だけではなく、プロパー社員と中途社員自身がお互いに受け入れる意識を持つことも、摩擦を少なくするためには大切なことです。

プロパー社員は中途社員に対して「会社のこういう風土も知らないのか」と思ったり、中途社員はプロパー社員に対して「新しいやり方を知らずに古いやり方に固執している」と思ったりしてしまいがちです。

ですが、そのように相手を否定していては両者の溝は埋まりません。

お互いに「自分の知っていることを相手に教えて、相手からの教えは受け入れる」という意識を持つことが重要です。