ホワイエの意味とは?
ホワイエの意味
ホワイエとは、ホールや劇場施設などの入口から観客席までの空間を意味する言葉です。
開演前後や幕間中の休憩場所と、観客同士で歓談を行う場所を目的としてホワイエは設置されています。
ホワイエは英語?
ホワイエはフランス語で「溜まり場」「団欒の場」「暖炉」を意味する"Foyer" が語源となった言葉です。
現代では初対面の観客同士で歓談を行う様子はあまり見られませんが、かつての劇場が上流階級の社交場であったことがその語源からも推察されます。
ホワイエの同義語
ここからは、ホワイエの同義語をご紹介していきます。
ロビー
ロビー(Lobby)は、劇場やホテルなどの入口に付属している廊下、広間、控え室を指す英語です。
ホワイエと同じ意味合いで使用することができますが、細かな違いをお伝えすると、ホテルなどにおけるフロント(受付)を隣接している広間を指した言葉がロビーとなります。
会場によって「ロビー」「ホワイエ」表記が混在していると思いますが、劇場内の休憩スペースであることに違いはないのでご安心ください。
ラウンジ
ラウンジ(Lounge)は、待合室を意味する英語です。
ホテルや空港、公共施設などに寛げるスペースとしてラウンジが設置されていることがあります。
広い空間には座り心地の良い椅子やソファなどが設置されており、近年ホテルでは優雅にアフタヌーンティなどを楽しんでいる方も多く見られます。
社交の場や休憩所としての役割は同じですが、ラウンジはよりゆったりと時間を過ごすことを目的にしているため、その点が劇場内にあるホワイエとの違いと言えるでしょう。
ホワイエには何がある?
ホワイエには具体的には何があるのでしょうか?
劇場内での過ごし方の参考となれば幸いです。
売店
ホワイエ内にある売店では公演パンフレットやグッズなどの販促物が販売されており、軽食を用意している劇場もあります。
休憩スペースでは購入した軽食で小腹を満たしたり、パンフレットを購入して一幕で追えなかったストーリーの確認をして二幕に備えるなどをして過ごすのもおすすめです。
喫茶室
大型劇場などでは、ホワイエ内に喫茶室が設けられていることもあります。
本格的なコーヒーを飲んでゆったりと過ごしたり、演目とリンクしたメニューなどを観劇の合間に楽しむことができます。
演劇の聖地として知られている帝国劇場の2階「Cafe' IMPERIAL」では店内からは皇居を望むことができるとても落ち着く空間となっていますので、帝劇観劇の目的の一つに加えてみてはいかがでしょうか。
ホワイエの具体的な使い方
最後にホワイエの具体的な使い方をご紹介します。
例1.『劇場の入口は混雑するだろうから、2階ホワイエの階段付近で待ち合わせしよう』
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、舞台などの開演前は入場する観客で入口付近が大変混雑しています。
劇場内で通話することも周りの方の迷惑となることがあるため、友人と観劇の際などはあらかじめ待ち合わせ場所を定めておくと良いでしょう。
例2.『開演前にホワイエにあるSHOPで限定グッズを買うつもり』
舞台関連の限定グッズなどは数に限りがあることも多く、幕間(一幕と二幕の間の休憩時間)や上演終了後ではお目当てのグッズが売り切れてしまうこともあります。
時間に余裕を持って会場内に入って先に買い物を済ませることをお勧めします。