千穐楽の意味とは?
千穐楽 (せんしゅうらく)の意味
千穐楽とは、長期間同じ演目を上演する興行の最終日を表す演劇用語です。
元来歌舞伎や大相撲興行で使われていたことに由来しますが、現代では演劇業界全般にも使用されるようになった言葉となります。
大千穐楽とは?
全国各地を巡って公演を行う演目において、各地の最終日を千穐楽と表すのに対して、大千穐楽は全国各地を巡り終えた最後の公演日を指す言葉です。
「だいせんしゅうらく」と読まれることが多いのですが、「おおせんしゅうらく」が本来正しいとされる読み方となります。
千穐楽の類義語
千穐楽の類義語として、「楽日(らくび)」「楽(らく)」という言葉があります。
両者とも千秋楽と同じ意味合いを持つ言葉ですが、日常的に使用されるというよりも、興行関係者の間で使用されることが多いのではないかと思われます。
千穐楽の対義語
千穐楽の対義語は、「初日」や「開幕」が挙げられます。
いずれもその興行が初めて行われることを表した言葉となります。
初日は「本日初日」と書かれた看板が立てられロビーにはお祝いの花が飾られるなど、会場一帯が歓喜に満ち溢れているような雰囲気は初日ならではと言えます。
千穐楽公演をおすすめする理由
お伝えしているように、千穐楽公演は数ヶ月に渡る集大成とも言える公演です。
俳優の演技やダンスにも磨きがかかり、より洗練された舞台を観劇することができるでしょう。
また、千穐楽公演では上演終了後に特別なカーテンコールが行われることが多く、俳優一人一人の挨拶があったり、関係者から制作秘話を聞くことができたりします。
好きな俳優や興味深い舞台であるならば、是非とも千穐楽公演のチケット入手にチャレンジすることをおすすめいたします。
千穐楽の具体的な使い方
ここからは、千穐楽の具体的な使い方を例文と共にご紹介していきます。
例1.『入手困難だと諦めていた千穐楽のチケットが取れて天にも昇る心地だ。』
千穐楽公演はとても人気があり、チケットを入手することは困難であると言われています。
数ヶ月に渡る集大成である千穐楽公演ですので、そのチケットはプラチナチケットと言っても過言ではないでしょう。
例2.『この情勢の中無事に千穐楽を迎えることができ、万感の思いだ。』
関係者は充分な安全対策を講じて興行を行なっていますが、昨今の情勢によって突然公演が中止となってしまったり、公演時期の延期を余儀なくされるなどの事態が発生しています。
何事もなく千穐楽まで幕を上げることができたということは、舞台に関わる全ての方にとって万感の思いであることが推察できます。
例3.『大千穐楽のカーテンコール配信が感動的で思わず涙が出た。』
カーテンコールとは、上演終了後に再度演者がステージに出てきてお辞儀や手を振るなどを行うことです。
千穐楽などの特別な公演の際には、代表の俳優・関係者が感謝を伝えるために挨拶を行うことが多く、その模様はSNSなどで配信されることもあります。
大千穐楽を迎えた会場の熱気がそのまま伝わってくるようで、会場に足を運べなかったファンにとってもカーテンコール配信は嬉しいものと思われます。