幕間の意味とは?
幕間の意味
幕間とは、舞台演劇など一幕が終わり次の幕が開くまでの時間を指す言葉で、上演の休憩時間を表します。
幕間の読み方
「まくま」や「まくかん」と読まれがちですが、正しくは「まくあい」と読みます。
古典芸能を観劇される方にとっては劇場アナウンスなどで耳にすることがあり、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
演劇に関心のない方や古典劇に触れる機会が少なかった方も、これを機に正しい読み方を覚えていただけたら幸いです。
幕間の由来
幕間は古典芸能である歌舞伎が由来となってできた言葉です。
一幕の芝居が終わって幕が下り次の幕開けまでの間を表す言葉として幕間が使われるようになり、演劇業界全般に広く浸透し使用されてきた言葉です。
余談とはなりますが、歌舞伎役者が幕間に幕の内側で弁当を食べていたことが由来となったのが「幕の内弁当」であると言われています。
幕間の過ごし方
ここからは、幕間のおすすめの過ごし方をご紹介いたします。
劇場内を散策する
幕間には劇場内を散策してみることをおすすめします。
劇場の顔でもあるロビーには有名アーティストのアート作品が飾られていることもあるので、館内の装飾などにも注目していただくとより充実した観劇体験となるでしょう。
買い物をする
劇場内には物販を行う売店が置かれているので、幕間の時間を使って買い物をするのも良いでしょう。
公演に関するグッズやパンフレットを買ったり、劇場限定パッケージのスイーツなどをお土産に購入することもおすすめです。
軽食を取る
公演によっては3、4時間の長丁場となるので、幕間の間にロビーやカフェで軽食を摂って2幕に備えると良いでしょう。
飲食禁止の劇場の場合は、再入場が可能な場合は劇場外に出て飲食をすることとなるので、事前に問い合わせておくと安心です。
化粧室に行く
幕間の内にお手洗いも済ませておきましょう。
休憩中は混み合って2幕に間に合わないのではと思われがちですが、大型劇場の場合化粧室の数も多く、劇場スタッフが臨機応変に誘導しているため心配は入りません。
個室内で化粧直しをするなどの行動は避け、他の方がスムーズに使用できるよう協力を心掛けましょう。
座席で過ごす
上記が必要のない方は座席に留まって過ごしても良いかと思います。
席を離れる方が多く周りに空きスペースができることもあるので、自席で凝り固まった体を伸ばしたり、公演パンフレットを熟読するなど快適に過ごしてください。
幕間は会場内が明るくなるので、舞台セットや緞帳のデザインのより細かい部分を隈なく見ることができるでしょう。
幕間の使用例
最後に、幕間を使用した例文をご紹介します。
例1.『明日観劇する舞台の幕間は40分あるので、会場外のカフェで過ごすつもりだ。』
幕間の時間は演目によって異なりますので、事前に幕間の時間を調べて当日の過ごし方についてシミュレーションしておくと良いでしょう。
時間が許すのであれば一旦劇場の外に出るのも気分転換となるのでおすすめです。
例2.『限定グッズを手に入れるため、幕間に入ったら一目散にSHOPに向かおう。』
物販を購入するつもりはなかったのに、1幕を観劇した後には気が変わり関連商品が欲しくなった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
幕間のホワイエ(ロビー)は大変混み合っており、目当ての商品が手に入るか心配でつい急足になってしまうかもしれませんが、マナーを守り周りの方に配慮した行動を心がけるようにしましょう。