モジュールの意味とは?語源や業界ごとの意味、ユニットとの違いを解説!
モジュールの意味とは?
モジュールの意味は業界によって異なるので、IT業界と建築業界の意味をそれぞれ紹介していきます。
モジュールはこちらにも収録されています。
IT業界の場合
IT業界におけるモジュールとは、システムの中核部や他の部品へのインターフェース(接合部)の使用が明確に定義されていて、簡単に追加や交換ができるものを意味する言葉です。
機器、あるいはシステムの一部を構成するひとまとまりの機能を持った部品で、他のものと組み合わせて使用するための規約や仕様が、その部品の要素自体の使用とは別に独立定義されていることが重要となっています。
このように、色々なモジュールを組み合わせて全体を構成する手法を、モジュールから「モジュラー型設計」と呼びます。
モジュール単位で構築していくため、要素ごとに専門家が設計できるという特徴を持ちます。
このようなモジュール化が進んだ製品としてはパソコンが有名であり、CPUやラム、ストレージといった部品ごとに専門のメーカーがあることがよく知られています。
多くの人は購入時のまま使いますが、パソコンをカスタムする人は「CPUだけ別のメーカーに取り換える」のように、後から部品を交換して機能や性能を向上させることもあります。
さらに、購入時にカスタマイズするだけではなく、使っている途中で最新のモジュールに切り替えることで、さらなるアップデートを行う人もいます。
建築業界の場合
建築業界におけるモジュールとは、単純に「部品」を意味する言葉です。
単独でも機能としては成立するものの、一般的には他のものと組み合わせて使う部品のことを、主にモジュールと呼びます。
さらに、色々な用途で使えるものではなく、使い道がハッキリしている部品のことを、特にモジュールと呼ぶこともあるようです。
モジュールの語源
モジュールの語源はラテン語の「modulus」です。
これは小さな単位という意味を持つ言葉で、まさにIT業界においても建築業界においても、小さな部品を意味する言葉と同じニュアンスで使われてると考えて良いでしょう。
モジュールとユニットの違い
モジュールとユニットは明確な違いがあるわけではありません。
ですが、一般的にはモジュールはユニットよりも大きく、さらに製品よりは小さい部品として認識されることが多いようです。
大きさ順に並べると
製品>モジュール>ユニット>個別部品
ということになります。
この時の個別部品とは、ネジやクギのように、本当に小さく基礎を作る部品のことを意味する言葉です。