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沁みるの意味とは?他の類義語との違いも併せて解説

(公開日: 2023年4月17日)

沁みるの意味とは?

沁みる(しみる)とは、液体や気体が物理的に人の体に入り込み痛んだり、または心に深く感じ入ることを意味する言葉です。

主に人間の体や心に対してこの「沁」という文字を用いた時に「沁みる」は使用されます。

しかしながら、この「沁みる」は常用漢字には入っておらず、通常はひらがな表記での「しみる」となります。
沁みるを別の言葉に言い換えると「感銘を受ける」や「実感する」「心を打つ」「琴線に触れる」などが挙げられます。

沁みるの類義語と意味の違い

沁みるは用いる文字を変えた同音の類義語が多数存在しています。

染みる

染みるとは「液体によって対象物に色がつく」ことを表す言葉です。

具体的な例えを挙げると、テーブルクロスに醤油をこぼしてしみを作ってしまった状況などを説明する際に用いられます。

この染みるは常用漢字に入っている言葉です。

浸みる

浸みるとは「液体が対象物にしみこむ」ことを説明する言葉です。

前述の染みると似たような意味ですが、染みるは「色がついてしまう」ことを含んでいることに対し、こちらの浸みるは単純に「しみこむ」という状況を表しています。

滲みる

滲みるは浸みると全く同じ意味合いの言葉です。

この「滲」という文字を用いた滲みるは、昭和の中頃まで小説や雑誌などで使用されていましたが同じ意味を持つ浸みるを用いることが増え、今ではほとんど使われることがなくなりました。

上記で紹介した言葉の読み方は全て「しみる」ですが、沁みるが人の体や心が対象となっているのに対し「染みる」「浸みる」「滲みる」は衣服など具体的な物質に用いられ、その変化や状況を説明するための言葉となります。

沁みるの慣用句

沁みるを使った慣用句の中でも比較的使用頻度が高い以下の2語を紹介します。

身に沁みる

身に沁みるとは、自身がなにかしらを経験したり外部から与えられた刺激に対して、しみじみと深く感じ入った様子を表す際に用いられる慣用句となります。

  • 「この歳になると周りの優しさが身に沁みる」

  • 「今になってあの人の言葉が身に沁みている」

  • 「秋の涼風が身に沁みる」

骨身に沁みる

骨身に沁みるとは、骨までしみとおるくらいの苦痛であったり心の奥底まで深く感じ入った様子を言い表す際に用いられる慣用句となります。

「骨」という体の核となる部分を表す文字を含んでいるので、この骨身に沁みるは前述の身に沁みるより一層強く心に響いたときに使用されます。

また、この骨身に沁みるは「骨身に応える」や「痛感する」などと言い換えをすることもできます。

  • 「冬の寒さが骨身に沁みる」

  • 「昨日の失敗が骨身に沁みている」