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カタギの意味とは?隠語や類義語を由来と併せて解説

(公開日: 2023年4月11日)

カタギの意味とは?

カタギとは、暴力団やそれに準ずる反社会的勢力などに関わりのない、いわゆる一般人や素人のことを意味します。

漢字にすると「堅気」と表記されます。

また、カタギはそういった組織や運動に過去関わっていたけれど現在はそこから離れ、一般社会で真面目に働き生活している人に対しても用いられます。

カタギの由来

カタギという言葉は染め物をする際に使用する木製の型板である「形木(かたぎ)」が由来とされています。
形木の「そこに彫られた模様を布などに染め付ける」という用途から「見本」や「基本」を言い表す際に用いられ、そこから転じて現在の「真面目」や「まっとう」を意味する言葉として使用されるようになりました。

カタギの隠語

カタギは、その意味合いから特定の分野においては隠語に変えて用いられることがあります。

ネス

ネスとは「素人」や「一般人」を意味するカタギの隠語で、主に警察関係者や刑事事件を扱う弁護士の間で用いられています。

このネスという言葉は江戸時代、部落民など社会で強く差別されていた人たちがその差別意識を向けてくる相手に対し、敵意を表す際に用いていた「ネスゴロウ(意味:一般人)」が由来となっています。

カタギの類義語

気質(かたぎ)

気質(かたぎ)はその語感からしばしばカタギと同義語に混同されがちですが、ふたつの言葉には微妙な相違があります。
カタギ(堅気)が一般人を言い表しているのに対し、気質は「きしつ」とも読める通り「人が持つ性質やイメージ」を言い表す際に用いられます。


例:こだわりを持ち、筋の通った仕事をする「性質」の人=職人気質(しょくにんかたぎ)

カタギの対義語

カタギは一般人を言い表す際に用いる言葉です。

その対義語は以下となります。

ヤクザ

ヤクザはカタギの対義語のひとつです。

その語源は諸説ありますが、最も広く知られているものは花札を使用した三枚という賭博の出目からという説です。

三枚において8、9、3が揃うと最悪な出目になってしまうというところから、それらを繋げて「8(や)9(く)3(ざ)=やくざ」という言葉が生まれ、その由来から「役に立たない」や「まっとうではない」という意味合いで使用されるようになりました。

上記の流れから、古くは賭博で生計を立てるギャンブラーなど「きちんとした、まっとうな職業に就いていない人」という意味合いで「ヤクザ者」と言い表していましたが、現在ではもっぱら暴力団に属している人を指す言葉として用いられています。

アウトロー

アウトローとは、法律など社会の秩序を無視した人を意味するカタカナ語です。

アウトローは日本語で「無法者」や「はみだし者」と言い表すことができます。

玄人

玄人は「くろうと」または「ぷろ」と読むカタギの対義語となる言葉です。

元々、玄人とは芸者や芸子などの芸妓や遊女といった水商売をする人に対しても用いられていましたが、昨今では「ある分野において熟達した人」を言い表す言葉として認知されています。

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