デジャブの意味とは?対義語や関連語を由来と併せて解説
デジャブの意味とは?
デジャブとは、ある事象に対して今までに一度も経験したことがないのに、まるで行ったことがあるような感覚になる現象を意味する言葉です。
初めて訪れたはずの場所や、経験したことのない事柄に対してこのデジャブという言葉が用いられます。
デジャブの由来
デジャブはフランス語の「déjà vu」を原語の読み方をそのまま、カタカナ表記したことが由来となります。
デジャブは日本語では「既視感(きしかん)」もしくは「既知感(きちかん)」と訳されます。
デジャブが起こる原理は残念ながら完全には解明されておりません。
しかし「過去に体験した事象の記憶が現在の体験と関連する事柄として呼び起こされるが、その記憶はあくまでも場所や時間など具体的な情報を伴わない断片的な記憶に過ぎず、過去の体験と認識できずにいる状態」と、説明されることが多いです。
デジャブの関連語
デジャブと似ている事象を意味する言葉を紹介します。
正夢
正夢(まさゆめ)とは、夢で見た出来事がそのまま現実に起こることを意味する言葉です。
正夢のメカニズムは「潜在意識が得た何かしらの情報を夢に見るというもので、それが現実化=実際に起ったりする」とされています。
この正夢とデジャブとの違いは正夢は実際の出来事と合致する「夢」であることに対し、デジャブは一度も経験したことがないのに、まるで行ったことがあるような感覚になるという点です。
既視感
既視感は、デジャブを日本語表記する際に用いられます。
それ故、本来の意味はデジャブと全く同じ「一度も経験したことがないのに、まるで行ったことがあるような感覚になる」というものでした。
しかし、時代が経つにつれ既視感の使い方に変化が生じ、今では少し異なった意味合いも含むようになりました。
現在において既視感とは「過去にどこかで見覚えがあることと、それが一致する」という意味合いも持つようになり、つまりは今見ているものが過去に見た映像や風景など、何かしらと一致している感覚を説明する際に用いられる頻度が高い言葉となりました。
予知夢
予知夢(よちむ)とは「眠っている間に見たことが、そのまま現実に起こる夢」を意味します。
この予知夢は先述した正夢と発生するメカニズムや意味合いはほぼ同じですが、ニュアンスが微妙に異なります。
正夢は夢から実際に起こる体験が数日と期間が短いのに対し、予知夢は実際に起こるまで数ヶ月、時には数年の時間を要することもあるとされています。
デジャブの対義語
ジャメヴ
ジャメヴとは「見慣れた筈のものが今まで見たことのない、未知のものに感じる感覚」を意味するフランス語「jamais vu」を原語の意味をそのままカタカナ表記にしたデジャブの対義語で、日本語では未視感(みしかん)と訳されます。
原語となったjamais vuの言葉を分解すると、前半部分のjamais(ジャメ)とはフランス語で「一度も〜ない」といったような意味を表す副詞で、後半のvu(ヴュ)は「見る」の過去分詞形で「見られた」または「見られたもの」を意味します。
上記からjamais vuは「一度も見られていないもの」つまりは未視感を意味する言葉として解釈されるようになりました。