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シャバいの意味・語源とは?どこの方言?既に死語になってる?気になる点を解説!

(公開日: 2023年5月29日)

シャバいの意味・語源とは?

「シャバい」とは、「根性がない」「ひ弱」「野暮ったい」「さえない」などの意味を持つ言葉です。

その語源は「娑婆(しゃば)」だと言われています。娑婆は俗世間を意味する仏教用語の一つとして知られていますが、その一方で刑務所から見た一般の世界を表す用語としても用いられます。1983年~2003年にかけては漫画「ビー・バップ・ハイスクール」が大変流行しましたが、その影響で「娑婆」が形容詞化した「シャバい」という言葉が人々の間で使われていました。

「娑婆にいるのは普通の人間である」という観点から、「根性がない」「ひ弱」などの意味を持つ言葉になったようです。

シャバいは北海道・名古屋・関西・福岡のうちどこの方言?

「シャバい」は一部都道府県や地域では方言として用いられているようですが、その際の意味は地域によってまちまちです。

たとえば東京都・神奈川県では「水っぽい」という意味でたまに用いられますが、これは他府県の方も納得できるのではないでしょうか。ただし、福岡を含めた九州地方では「しょぼい」「ださい」などのように、元々の意味合いで使われる傾向にあります。

音の響きが強いため関西の方言と思われることもありますが、関西で日常的に使われているという事実はないようです。北海道でも特に使われていないようなので、関西や北海道出身だという方に使ってもその意味を分かってもらえないことのほうが多いと考えられます。

シャバいは死語?

先にも少し触れたように、「シャバい」は漫画「ビー・バップ・ハイスクール」が話題になった時期に誕生・流行した言葉の一つ。その時期を考えればもう既に死語として認識されていて、意味を知っている人の年代もどんどん上がっていると考えるのが普通です。

ただし最近では平成レトロが流行していたり、ヤンキーを題材にした昔の漫画作品などがドラマ化されたりしていることから、再び脚光を浴び始めています。

昭和~平成にかけての文化やファッションなども現代の若者に人気なので、「シャバい」が再び流行する可能性も無きにしも非ずと言えます。

漫画「ジョジョの奇妙な冒険」にも「シャバい」は登場する

漫画・アニメ共に人気の作品「ジョジョの奇妙な冒険」でも、実は「シャバい」が用いられています。

それが見られるのは同作品 第31巻の第5部「黄金の風」。ギャング組織「パッショーネ」の一員でチームのリーダーを務めるキャラクター ブローノ・ブチャラティによるセリフです。

てめーは姿を現した…そんなシャバイオドシにビクついてギャングがやってやれるかどうかはてめー自身がよく知ってるはずだ

ファンにとっては格好良いシーンとしても有名です。ぜひ一度作品をチェックしてみてください。