縄跳びの跳び方の種類一覧。難しい技やかっこいい技は?適切な長さについても解説
縄跳びの発祥・歴史
縄跳びの発祥の地はオーストラリアであるという説や、エジプトまたは中国だという説など様々なものが存在します。
日本においては縄跳びは室町時代頃から実は存在していたと言われていて、当時の絵や歌を確認すると縄を跳んで遊ぶ子どもの姿が描かれているものがあります。かの有名な小説家 樋口一葉氏の著書「たけくらべ」の中にも「縄とびの遊びに興をそへて」という一文があり、日本人にとって縄跳びはとても馴染み深いものだと言えるでしょう。
明治時代に入ると、ドイツのヨハン・クリストフ・グーツ・ムーツ氏の著書がきっかけで縄跳びが運動として広まります。それからというもの、縄跳びは体力づくりにぴったりの運動として人々に認識されるようになりました。
縄跳びの基本的な跳び方
縄跳びの基本的な跳び方(前跳び)は以下の通りです。
縄の長さを調節し、かかとの後ろに縄がくるようにセットする。
グリップを握る。この時腕は90度に曲げ、脇を閉めるように身体につけておく。
縄を回し、縄が前に来たら踏まないように両足で跳ぶ。これを繰り返す。
縄跳びの適切な長さ
縄跳びの適切な長さは、縄全体の長さが自身の身長+55cmが良いと言われています。子どもであれば身長+40cm~50cmを目安にすると良いでしょう。
しかしわざわざメジャーで測らずとも、縄跳びを両足で踏んだ時両腕が90度に曲がる長さであれば問題ありません。
縄が長すぎたり短すぎてしまうと上手く跳べない原因になってしまうので、最初の段階できちんと自分に合った長さに調節しましょう。
縄跳びの跳び方の種類一覧
前跳び
前の項でご紹介した前跳びは、縄跳びの基本的な跳び方です。
縄をかかとの後ろにセットしたら、そのまま振り上げて前に縄が来たら跳びます。
後ろ跳び
後ろ跳びは前跳びとは逆で、つま先の前にセットした縄を後ろに向かって振り上げかかとの付近に縄がきたら跳ぶというものです。
縄がどこにきているか見れないためリズムなども大切にして跳ぶと良いでしょう。
二重跳び
二重跳びは、一度のジャンプに付き縄を2回回すというものです。前跳びにするか後ろ跳びにするかによって縄のセットも変わりますが、これに関しては前跳び・後ろ跳びと同じように考えて問題ありません。
1秒間に2回縄を回すこと、縄に脚が引っ掛からないようにすることを意識して挑戦しましょう。
走り跳び
走り跳びとは、その名の通り走るように縄跳びをするというものです。縄を跳ぶというよりも、またぐという感覚に近いです。
まずは縄跳びを持たずに動きを練習し、感覚が掴めてきたら縄跳びを持って練習すると良いでしょう。
片足跳び
片足跳びは、片足で縄を跳ぶものです。ケンケンをする要領で前跳び・後ろ跳びをするという風に捉えて良いでしょう。
バランス能力が必要となる跳び方なので、まずは片足から練習し慣れてきたら左右の足を入れ替えて跳んでみましょう。
交差跳び
交差跳びはバッテン跳びとも言い、前跳びの状態で両腕を体の前で交差して跳ぶというものです。
交差跳びを成功させるコツは、腰の位置で縄を回すこと。両肘が重なるくらいしっかり腕を交差させ、リズムを意識して縄を回し跳びましょう。
あや跳び
あや跳びは、前跳びと交差跳びとを交互に繰り返すものです。
あや跳びをクリアするには、交差跳びをきちんと習得することと、前跳びの動きからあや跳びの動きにスムーズに移行できるよう練習することが大切。最初は縄跳びなしで動きを練習しても良いかもしれません。
縄跳びのかっこいい技一覧
クロスクロス
クロスクロスは交差跳びのように腕を体の前で交差して跳ぶ技ですが、一度跳ぶごとに腕の上下を入れ替えます。
たとえば最初に右腕が上、左腕が下の状態でクロスしていたら、次は左腕が上、右腕が下の状態に変えます。最初はなかなかリズムが掴めず難しいですが、慣れれば入れ替えをスムーズに行なえるようになるでしょう。
背面交差とび
背面交差とびは、背中側で腕を交差させ縄を回し跳ぶというものです。難易度は高いですが、小学生くらいの子でもチャレンジできる技として知られています。
ポイントは交差した腕を腰のあたりに置くこと。屈み過ぎてしまうとうまく跳ぶことができないので、姿勢にも注意しながら練習しましょう。
縄跳びの難しい技一覧
三重跳び
三重跳びは一度のジャンプに付き縄を3回回すというもので、二重跳びよりも更に難易度が上がります。
最初から三重跳びに挑むよりも、まずは二重跳びから練習するのがおすすめ。前跳びを早くできるように練習するというのも良いでしょう。
はやぶさ
はやぶさはあや二重跳びという別名でも知られている技で、一度のジャンプの中で前跳びと交差跳びをするというものです。
交差する動きを最初にするか後にするかでも、個人によって跳びやすさが変わるようです。縄跳びの中でもとても難しい技と言われていますが、何度も練習を繰り返しマスターしましょう。