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くらすの意味とは?使い方やその地域の有名な方言も紹介!

(公開日: 2023年7月27日)

くらすの意味

くらすとは、博多弁の中でも特に北九州地方で使われる方言で「殴る」という意味を持つ言葉です。

「攻撃をくらわせる」や「ゲンコツをくらわせる」の「くらわせる」だけが残り、次第に変化して「くらす」という言葉になったと言われています。

ちなみに、近い地域の熊本では「くらす」ではなく「くらわす」と表現します。

くらすの使い方

くらすど!

誰かに対して「殴るぞ!」という時に「くらすど!」という表現をします。

この語尾の「ど!」は「ぞ!」がなまったものだと解釈して良いでしょう。

本気で殴る時だけではなく「そんな悪いことすると、叩くからね!」のように軽いニュアンスで使うこともあります。

きさん、ぶちくらすど!

「きさん」は北九州地方の方言で「貴様」という意味を持ちます。

また「ぶち」も北九州弁の一種で、これ単独ではあまり使われませんが「くらす」と組み合わせることで「強く」や「激しく」という意味を持つ言葉です。

そのため「きさん、ぶちくらすど!」は、直訳すると「貴様、激しく殴るぞ!」という意味になります。

さらに口語にすると「貴様、ぶん殴るぞ!」という意味だと解釈できるでしょう。

博多でその他の有名な方言

博多弁では、以下のような方言も有名です。

おーちゃきい

「おーちゃきい」は「横着」という言葉が変化した方言です。

「めんどくさい」という意味を持ち「この宿題、まじおーちゃきい」のように使われます。

また、誰かに対して「〇〇っておーちゃきいな!」という表現をすることもあります。

その場合は「あいつって面倒な性格(だから、あまり関わりたくない)よな」というニュアンスになります。

なんしよんかちゃ!

「なんしよん」は北九州地方で「何してる?」という意味で使います。

友達に会った時に「今なんしよん?」というように使うこともあれば、「今忙しい?なんしよん?」と聞くこともあります。

一方、語尾の「ちゃ!」は、ちょっと憂鬱な気分の時に使われる語尾です。

そのため「なんしよんかちゃ!」になると、「お前、今何してたんだよ!」という恫喝のニュアンスが少し含まれます。

しゃーし!

「しゃーし」は、「うるさい」や「やかましい」という意味を持つ言葉です。

「しゃーしいから黙って!」のように使うことができます。

その他、「面倒」というニュアンスもあるので「ほんとしゃあしいなぁ」という表現もできます。