量産型の意味とは?
量産型の意味
量産型とは、同じような髪型や服装をした人たちのことを意味する言葉で、読み方は「りょうさんがた」です。
主に女性に対して使われることが多く、一般的には「量産型女子」という言葉が知られています。
流行のファッションなどは多くの人が取り入れるので、他の人と重なりがち。
同じ流行を取り入れた結果服装や髪型、メイクがみんな同じようになってしまった人たちを「量産型」と呼ぶのです。
量産型の由来と語源
量産型とは「大量生産型」のを略した言葉で、もともと同じようなデザインや形のものを大量に作ることを意味する言葉です。
家電や自動車などが大量生産型の商品に当てはまります。
そこから派生し、2014年頃から「同じような髪型や服装をした人たち」「流行を取り入れた結果、同じようなファッションになってしまった人たち」という意味で使われるようになりました。
量産型はあまりいい意味ではない?
量産型という言葉は、「個性がない」という意味合いを含んでいることが多く、あまりいい意味ではないと思ってよいでしょう。
周りの友達と違ったファッションをして浮くことを恐れ、周りに合わせるよう努める風潮が出てきていると考えられます。
また、ユニクロやGU、H&Mのように安くて可愛いファッションブランドが増えてきた事も、量産型が増えた要因です。
安価で可愛いものをみんなが求めた結果、意図せず量産型になってしまうこともあるのです。
量産型女子とは?
量産型女子とは、流行を意識したファッションを取り入れた結果個性がなくなり、見分けがつかないような見た目になった女子のことを意味する言葉です。
量産型女子は大学生に多いとされています。大学生になると自分で自由に使える時間やお金が増え、身だしなみに気をつかう余裕ができることがその理由です。
また、日本の女子アイドルグループやK-POPアイドルの女子グループも「量産型女子」と言われることがあります。
アイドルに詳しくない人にとっては「髪型やメイク、服装が同じような人たちがたくさんいて見分けがつかない」となってしまうためです。
量産型女子の特徴
次に量産型女子の特徴について見ていきましょう。
特徴①流行に敏感
量産型女子は流行に敏感です。つねに流行のファッションをチェックし、流行に乗り遅れないように努力しています。
TwitterやInstagramなどSNSチェックも欠かさず行い、そこから情報を入手するのです。
また、芸能人や海外セレブのファッションなどもチェックします。
特徴②1人で行動するのが苦手
量産型女子は複数で行動することを好みます。
学校や職場でも誰かを誘ってトイレに行ったり、1人で飲食店に入れなかったりと、1人でいることに強い不安を覚えてしまいます。
誰かと一緒に同じことをしていないと心配、という人が多いのです。
特徴③自分が量産型だと認識している
自分が「量産型」だと認識している女子は意外に多いです。
さらに、自分が量産型女子であることを肯定的に思っているようです。
量産型ファッションを「自分がしたい服装」であると捉え、好きで選択しているファッションであると考えているのです。
量産型女子はモテる?
一般的に量産型女子はモテると言われています。
流行を敏感に取り入れて身だしなみにも気をつかっているため、それなりに「可愛く」見えるからです。
奇抜で個性を出したファッションよりも量産型の方が馴染みやすくて好きという人もいます。
しかし、「量産型女子」が好きという人自身も実際は周りに合わせることを好む「量産型」であったりするため、結果的に量産型カップルができあがってしまうという場合もあります。
量産型ヲタクとは?
「量産型」を使った言葉に、「量産型ヲタク」というものがあります。
量産型ヲタクとは、意図的にみんなで同じようなファッションやメイクをし、お揃いのグッズなどを持ったファンのことです。
主にジャニーズファンや2.5次元ファンの中に多く、SNSでは「#量産型ヲタク」というタグが付いた投稿もよく見られます。
量産型ヲタクはいわゆる「ゆるふわ」「姫系」と呼ばれるファッションを好む傾向にあります。
また、定番のファッションとしてカラーコンタクトや厚底の靴などもあります。
自分が応援しているメンバーを「担当」と呼び、チームカラーのものや担当グッズを身につける人も多いです。
量産型にならないためにできること
量産型にならないためには、自分の個性を生かしたファッションやメイクを積極的に取り入れることが必要になります。
流行アイテムを研究するのは重要ですが、購入する際は着回しができたりアレンジができるものを選ぶようにしましょう。
また、みんながよく身につけているブランドではなく、自分のお気に入りを見つける事も大切です。一番個性を活かせるのはやはり自分が「これがいい」と思うものを着ることです。
メイクも同じで、自分の価値観でどんなメイクがよいか決めることです。