ぬけさくの意味とは?使い方やその地域の有名な方言も紹介!
ぬけさくの意味
ぬけさくとは「間抜け」という意味を持つ言葉で、京都や大阪を中心に使われる京阪語(けいはんご)という方言です。
ぬけさくの語源
「ぬけさく」とはそもそも、間の抜けた人を罵る言葉でした。
似た言葉としては「抜太郎(ぬけたろう)」や「抜作左衛門(ぬけさくざえもん)」という言葉があります。
現代では書類の記名例として「山田太郎」といった名前がよく使われますが、江戸時代などは「~作」や「~左衛門」でした。
その名残で「抜け作」という言葉が生まれたと言われています。
ぬけさくの使い方
本当にぬけさくだね!
頻繁に失敗をする人に対して「本当にマヌケだね!」というニュアンスで「本当にぬけさくだね!」と使います。
ぬけさくという言葉を使うことで、「愚かなマヌケ」というよりも「困った奴」というニュアンスが強くなります。
ぬけさくすぎるよ…
ミスを繰り返す人に対して「ちょっとマヌケすぎる」というニュアンスで「ぬけさくすぎる」という表現を使うこともあります。
こちらも、単なる罵倒というよりは「困った人だね」という呆れたニュアンスを強く含む表現です。
京阪語でその他の有名な方言
ぬけさく以外の京阪語には、以下のようなものがあります。
おおきに
有名な京阪語では「ありがとう」という意味を持つ「おおきに」という方言があります。
「ありがとう」だけではなく、軽い挨拶のように使うこともあれば、「ほんまおおきに」ということで「本当にありがとう」という意味になることもあります。
おこしやす
おこしやすは、非常に丁寧な「いらっしゃいませ」という意味を持つ言葉です。
格式高い旅館などでは「わざわざお越しいただいてありがとうございます」という意味で「おこしやす」という京阪語を使います。
おいでやす
「おこしやす」よりも少しフランクな表現が「おいでやす」という言葉です。
それほど高級ではない旅館では「おこしやす」よりも「おいでやす」という表現を使うこともあります。
また、高級なお店であっても、予約していたお客様には「おこしやす」と使い、予約がない飛び込みのおお客様には「おいでやす」という言葉を使うこともあります。
さらに、店に入ってから「おいでやす」と言われるだけではなく、店の前を通った時に「ちょっと寄っていってください」というニュアンスで「おいでやす~!」と声をかけられることもあるようです。