まるっととは?意味・読み方・類語・使い方・英語表現・「まるっと」がセリフに使われている映画・ドラマなど

「まるっと」という言葉を皆さんはご存知でしょうか。

「まるっと」と聞くと何だか丸い形状のものを想像してしまい、会話の中で出てきてもなかなか理解できないという方も多いかもしれません。

そこで今回は、「まるっと」という言葉の意味や使い方などについて詳しく解説していきます。

「まるっと」という言葉を使ったセリフが出てくる映画・ドラマもご紹介しているので、併せてご覧くださいね。

まるっとの意味

「まるっと」は「全部」を意味する言葉で、「丸ごと」という言葉が訛って現在の「まるっと」に変化したと考えられています。

元々「まるっと」は東海地方を中心に使われており、NHK名古屋放送局では「まるっと!」というローカル番組が2018年から放送されているなど、東海地方では広く認識されている言葉であることが窺えます。

愛知県や三重県などに観光に行った際に、もしかするとこの「まるっと」という言葉を頻繁に聞くことができるかもしれませんね。

まるっとの類語

「まるっと」の類語として、「一切合切」「そっくりそのまま」などが挙げられます。

それぞれの意味を改めて確認すると、「一切合切」は「残らずすべて」ということを、「そっくりそのまま」は「余すところなく」ということをそれぞれ意味し、「一切合切を任されている」「そっくりそのまま元の状態に戻す」のように使います。

「まるっと」をはじめ、どの言葉にも「何一つ残すことのないように」というニュアンスが含まれているため、軽いニュアンスで相手に念押ししたいときなどにも会話の中で使うと良いでしょう。

まるっとの使い方

若者言葉と呼ばれる新しい言葉は毎年たくさん誕生しますが、「まるっと」はあまり馴染みがなくどのように使って良いか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここではこの「まるっと」という言葉を使った例文を3つご紹介していきます。

意味や使い方について例文を通して更に理解を深めましょう。

【使い方1】これまでのことについてまるっと復習する

この例文の「まるっと」は、「全て」という意味合いで使われています。

「これまでのことを最初から最後まで簡単に復習する」「これまで習ったことについてもう一度やる」というニュアンスもあるので、「改めておさらいする」と言い換えることも可能。

「まるっと」という言葉の響きが柔らかいため、相手に緊張感を持たせることも少ないと言えます。

誰かに何かを改めて説明する際に、ぜひ使いたいフレーズですね。

【使い方2】商品をまるっと入れ替える

この例文の中では、「丸ごと」「全部」という意味で「まるっと」が使われています。

「これまでにあったものから一変させる」「これまでのものをやめて新しくする」というニュアンスもあり、ひとつ残らず全部を変えるというときにぴったりの表現です。

クリスマスやハロウィン、お正月など何かとイベントごとの多い日本。

その都度店内の装飾などを変えているお店のスタッフの方にとっては、ピンとくるフレーズかもしれません。

【使い方3】まるっと理解する

この例文に使われている「まるっと」は「全部」の意味で使われており、言われたことや教えられたことなどについて全て理解することを表しています。

参考書でも「まるっと理解できる」などの文言が書いてあるものは、初心者の人にとっても分かりやすいように構成・解説されているというイメージを持ちますよね。

「何かについて一点の曇りもなく理解した」という旨を伝えたいときなどにもぜひ使いたいフレーズです。

まるっとを英語で表現すると?

日本語の「まるっと」に一番近しい意味を持つ英語として、”all” や “everything” などの定番の表現が一番に思い浮かびがちですよね。

しかしこれら以外に、”whole thing” なども「まるっと」のニュアンスを持っていると言えます。

”whole thing” は「全てのこと」という意味で、”forget about the whole thing (まるっと全部忘れる)” などのように使うことができます。

いつもと少し違った言葉を使って表現の幅を広げたいときなど、ぜひ使ってみてくださいね。

まるっとはあまり浸透していない言葉?

SNSや街中でもたまに耳にする「まるっと」という言葉ですが、文化庁の「国語に関する世論調査」では「まるっと分かる」という言葉を使うと答えた人は10.7%ほどだったとのことです。

元々愛知県瀬戸市で方言として使われていた言葉であることや、比較的以前から用いられている言葉であったことなどから、あまり新しい言葉としては認識されていないのかもしれません。

しかし、言葉というのはちょっとしたきっかけで流行するもの。

今後何かが引き金となって、人々の中での認識度も高まると期待できます。

まるっとが使われている映画・ドラマのセリフ

あまり浸透していないという事実もある「まるっと」ですが、実は皆さんもよくご存じの映画・ドラマの中でも登場する言葉なんです。

ここでは、「まるっと」という言葉が使われている映画・ドラマを2つご紹介していきます。

トリック

「トリック」は2007年からテレビ朝日で放送されていたドラマで、仲間由紀恵さん演じる山田奈緒子と阿部寛さん演じる上田次郎が数々の謎を解決していくという内容で、とても人気な作品でした。

その中でも、山田奈緒子が言う「まるっとお見通しだ!」という決め台詞は印象深く覚えているという方も多いのではないでしょうか。

この作品を手掛けた監督の堤幸彦さんが愛知県名古屋市出身であることが、このセリフが生まれたことに関係していると考えられており、「トリック」がきっかけでその後全国的に広く「まるっと」が知られるようになったと言われています。

「トリック」は映画「トリック劇場版 ラストステージ」、スペシャルドラマ「TRICK 新作スペシャル3」で完結してしまいましたが、未だに根強い人気がある作品です。

おうち時間のお供に、もう一度見返してみてはいかがでしょうか。

【「まるっと」が使われている映画・ドラマ2】SPEC

SPECは2010年からTBS系列で放送されていたドラマで、戸田恵梨香さん演じる当麻紗綾と加瀬亮さん演じる瀬文焚流の二人が特殊能力「スペック」を持つ犯人らを追うというストーリーです。

個性豊かなキャラクターがたくさん出てくることもあり、強く記憶に残っている方や作品の大ファンであるという方もいらっしゃるかと思います。

「SPEC」も「トリック」同様堤幸彦さんが監督を務めていて、「劇場版SPEC~結~ 爻ノ篇」では「トリック」の山田奈緒子の決め台詞「まるっとお見通しだ!」を当麻紗綾が言うというシーンがあり話題を呼びました。

「トリック」「SPEC」どちらも大変人気のある作品のため、両作品で使われる「まるっと」というフレーズはやはり視聴者の耳に残りやすかったのでしょう。

「トリック」と合わせて「SPEC」も見返してみると新たな発見があるかもしれませんよ。