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慣用句一覧344個(五十音順)

(公開日: 2023年7月19日)

このページでは、慣用句を五十音順でまとめて見ることができます。

目次

「あ行」の慣用句

「あ」から始まる慣用句

相槌を打つ

相手の話に調子を合わせて、「話を聞いている」「同意している」といった意味合いの反応をしめすこと。

「相槌を打つ」について詳しくはこちら→

愛想を尽かす

相手の言動にあきれ果ててしまい、相手のことがすっかり嫌になったり好意や愛情・愛着心がなくなること。

「愛想を尽かす」について詳しくはこちら→

開いた口が塞がらない

相手の言動や行動に驚き、飽きれかえって何も言えなくなってしまう様子のこと。

「開いた口が塞がらない」について詳しくはこちら→

揚げ足を取る

相手の言動の間違いをからかったり、非難したりすること。

顎が落ちる

食べ物が非常に美味しかったという意味を例えた言い方。

顎で使う

傲慢な態度で指図して人を動かす様のこと。

足が出る

予想を超えた赤字になることや、隠してたものが出てきてしまうこと。

足元に火がつく

危険なことが自分自身に近づいてきていること。

足元につけこむ

相手の弱みを利用して自分を有利にすること。

足元にもおよばない

相手が優秀すぎて、全く歯が立たないこと。

足元を見る

相手の弱みを見抜き、つけこんで自分を有利にすること。

足を洗う

悪い行いや、悪い職業から抜け出すこと。

足を引っ張る

物事の進行を妨げる行為のこと。

足が棒になる

立ち続けていたり、歩きすぎたことにより疲労で足がこわばること。

汗水垂らす

全身から汗をかくぐらい懸命に働いている様子のこと。

頭が上がらない

相手の立場が上の場合や、負い目を感じている場合に対等に接することが出来ない様子のこと。

頭が古い

考え方が現代の人からすると古臭いこと。

頭を下げる

お辞儀や、お詫びをすること。

頭が固い

柔軟に考えることが出来ず、融通がきかないこと。

頭隠して尻隠さず

悪いことを全部隠したつもりでも、ほんの一部しか隠せていないという愚かな様のこと。

後味が悪い

物事が終わった後に嫌な不快感が残ること。

穴があったら入りたい

すぐにでも身を隠したいほど、とても恥ずかしい気持ちのこと。

穴のあくほど見る

食い入るようにじっと見つめること。

脂が乗る

調子が出てきて勉強や仕事が捗ること。

油を売る

無駄な話をして仕事をさぼること。

網の目を潜る

警察の捜査や監視を逃れたり、決まり事や法律の盲点をつき悪い行いをすること。

合わせる顔がない

申し訳ない気持ちでいっぱいで、会うことが出来ない様のこと。

泡を食う

ひどく慌てふためいていること。

足が地に付く

気持ちが冷静沈着な状態でいること。

「い」から始まる慣用句

家を傾ける

自分の財産をすべてなくしてしまうこと。

息が合う

相手と自分が物事を行う際に気持ちや行動が合致すること。

息が掛かる

権力者との繋がりを持つことや、支配下になること。

息の根を止める

再起出来ないよう、確実に相手を殺すこと。

息を殺す

呼吸も聞こえないように、じっと静かにすること。

息を呑む

呼吸が一瞬止まるほど驚いたり、見守る様のこと。

息を吹き返す

再起が難しいとされていたことが立ち直る様や、蘇生すること。

異彩を放つ

凡人にはない才能にあふれていること。

痛くも痒くもない

全く苦痛ではなく、平気であること。

痛くもない腹を探られる

何もしていないのに疑いをかけられてしまうこと。

板に付く

稽古や練習を励み、経験を積んで上達した状態のこと。

至れり尽くせり

なにもかもが準備されていて、配慮が完璧なこと。

一も二もなく

あれこれ言わず同意すること。

一線を画す

区切りをはっきりつけること。

一杯食わす

相手を上手に騙すこと。

糸を引く

陰で人を動かすこと。

茨の道

人生において、困難や苦難な道をたとえた言い方のこと。

色眼鏡で見る

偏見をもって人や物を見てしまうこと。

色を失う

恐怖や驚きで顔が真っ青になる様のこと。

色を付ける

相手に対してサービスなどの情を付けること。

因果を含める

もうどうしようも出来ないとこを納得させて諦めさせること。

「う」から始まる慣用句

浮き足立つ

恐怖で逃げてしまいたいほど不安になること。

後ろ髪を引かれる

心に未練があり前を向けない状況のこと。

うだつが上がらない

出世や金運に恵まれない状況のこと。

現を抜かす

心を奪われ夢中になっている状況のこと。

打てば響く

すぐに反応や効果がでる様子のこと。

腕が上がる

技術や能力が上達すること。

腕が鳴る

自分の技術や能力を試してみたくてしょうがない様子のこと。

腕に覚えがある

自分の経験上、自信でいっぱいの様子のこと。

腕によりをかける

自分の技量を最大限に活かして頑張ろうとすること。

腕を振るう

自分の自慢の技術を人に見せること。

腕を磨く

自分の技術がもっと上手になるよう鍛錬すること。

馬が合う

相手との相性がとても合うこと。

裏をかく

想定外の行動をして相手を出し抜こうとすること。

うまい汁を吸う

相手の良い所を利用して、自分は楽をして利益を生むこと。

「え」から始まる慣用句

襟を正す

服装を正すように、気持ちもビシッと引き締めること。

煙幕を張る

本当のことを悟られないように、ごまかすこと。

「お」から始まる慣用句

大きな顔をする

態度が大きくいきがっている様子のこと。

大目に見る

ミスや失態を咎めず、許してあげるようなこと。

奥歯に物が挟まる

相手に対して何か事情により、言いたいことがはっきり言えない様子のこと。

押しが強い

自分の意見を強引に推し進めようとすること。

押しも押されもせぬ

圧倒的な実力で堂々としている様子。

お茶を濁す

現状をごまかす為にふざけたことを言うこと。

男を上げる

男としての魅力を自分の努力で高めていくこと。

男が廃る

男としての魅力や自信が失われ、面目がたたないこと。

同じ釜の飯を食う

一緒に苦楽を共にした親しい間柄の人のこと。

お鉢が回る

自分の順番が回ってくるということ。

尾ひれを付ける

事実より内容が付け加えられ、誇張している様子のこと。

折り紙付き

質の良さが保証されるていること。

音頭を取る

皆の先に立ち、牽引や統率をすること。

恩に着せる

相手に恩を施したが、さらにありがたいと思わせようとすること。

恩を売る

相手に恩を施ししておくことで、後から自分に利益が得られることを期待すること。

「か行」の慣用句

「か」から始まる慣用句

顔色を窺う

相手の顔色から何を思っているのか探ろうとすること。

顔が利く

権力や信用があるので多少厳しい頼みでも通すことが出来ること。

顔が広い

知り合いが多く、人との付き合いが幅広いこと。

顔から火が出る

顔が真っ赤になるほど恥ずかしいこと。

顔に泥を塗る

言動で人に恥をかかせること。

顔を売る

世間に広く知れ渡るということ。

顔を繋ぐ

相手との関係が無くならないよう、出席や挨拶に赴いたりすること。

顔を潰す

相手の名誉を傷つけたり、面目を失わせること。

影が薄い

元気がなく、目だたない印象の人のこと。

肩で風を切る

威勢が良く、自信満々な態度で歩いているような様のこと。

肩の荷が下りる

負担や責任感から解放されることによって気が楽になること。

肩身が狭い

世間体や周囲に対して、ひけめを感じること。

肩を並べる

人と横並びになる様子や、力関係でも同じ位置に並ぶこと。

肩を持つ

一方の味方になったり、ひいきをすること。

角がとれる

性格がまるくなったり、時間を経て、温厚な人柄に変化すること。

株が上がる

身分や地位などの評判が良くなること。

兜を脱ぐ

相手に勝てないので降参すること。

壁に突き当たる

仕事で行き詰まり、これ以上は進めない状況になってしまうこと。

鎌をかける

相手の本心を聞き出そうと、言葉巧みに問いかけること。

間髪を容れず

緊迫した状況なので、少しも時間を置くことが出来ないこと。

「き」から始まる慣用句

気が置けない

気遣いをしなくていい間柄のこと。

機が熟す

丁度いいタイミングで機会が訪れること。

気が利く

細かい所も気が付き、気配りが上手なこと。

気が引ける

引け目を感じ、臆すること。

気が短い

イライラしやすく、せっかちで短気なこと。

踵を返す

引き返したり、後戻りをすること。

肝に銘じる

心の中に深く刻むことで必ず忘れないようにすること。

肝を潰す

予想以上の出来事に驚くこと。

気を回す

必要以上にあれこれ考えすぎてしまうこと。

「く」から始まる慣用句

釘を刺す

相手が約束を破らないように固く約束をすること。

口裏を合わせる

裏で相談し表向きの会話で内容を合わせること。

口が重い

寡黙で、口数がすくないということ。

口が堅い

簡単に人に情報をもらさないこと。

口が酸っぱくなる

説教などで同じ言葉を何回も言うこと。

口が滑る

言わなくていいことをうっかり話してしまうこと。

口車に乗る

言葉巧みに騙されてしまうこと。

口火を切る

物事を一番先はじめて、きっかけをつくること。

口を割る

隠していた内容を話し出すこと。

首が回らない

借金でお金の支払いのやりくりができていない様のこと。

首を突っ込む

物事に興味をもって深入りするようなこと。

蜘蛛の子を散らす

大人数がバラバラになって逃げていくこと。

口が軽い

言ってはいけないことも話してしまうぐらいおしゃべりなこと。

「け」から始まる慣用句

芸が細かい

細かい部分まで注意が行き届いて丁寧なこと。

下駄を預ける

相手に責任などを自分に代わって一任すること。

煙に巻く

大げさなことを言ったりして相手をごまかすこと。

けりをつける

出来事に対して結論を出し、決着をつけること。

「こ」から始まる慣用句

心が騒ぐ

胸騒ぎがして落ち着かない様子のこと。

心を尽くす

真心を込めて出来る限りのことをしてあげること。

心を許す

相手と打ち解けて、心から気を許せること。

腰を据える

居場所にすっかり落ち着くことや、落ち着いて行動すること。

腰を抜かす

あまりの恐怖や驚きに対し腰がおかしくなり、立ち上がれない様子のこと。

腰が砕ける

物事への意気込みが続かず、途中でなくなってしまうこと。

腰が強い

性格的に気が強く、押しが強いので人に従わないような人のこと。

腰が低い

他人に対して謙虚で、人当たりがよさそうな人のこと。

腰が弱い

性格的に意気地がなく、 基本的にいつも弱気な様子のこと。

腰を浮かす

思わず立ち上がろうとしようとして、腰を上げる様子のこと。

腰を折る

会話の途中で妨げるようなことを言うこと。

腰を入れる

物事を本気になって、一生懸命に取り組むこと。

小耳に挟む

意図していないのにmふと耳にして聞いてしまったこと。

声を呑む

あまりの驚きなどで言葉か詰まったり、声が出なくなること。

「さ行」の慣用句

「さ」から始まる慣用句

匙を投げる

どんだけ頑張っても成功する可能性がないので諦めてしまうこと。

様になる

それらしいかっこうになること。

三拍子揃う

必要な要素がすべて揃うこと。

鯖を読む

数字や年齢をごまかすようなこと。

「し」から始まる慣用句

舌が回る

よくしゃべり、話しがとても上手なこと。

舌が肥える

様々な美味しいものを食べてきたので、味の良し悪しが優れること。

舌鼓を打つ

美味しすぎる料理にとても満足する様子のこと。

舌を出す

相手の見えない所で、馬鹿にしたりすること。

舌を巻く

すごいものに出くわした際など、ひどく驚いたりすること。

尻尾を出す

ごまかしていたことや、隠していたことのボロが出ること。

尻尾を掴む

相手の弱点や悪いことの証拠を掴むこと。

尻尾を巻く

勝負事に負けてしまい、降参すること。

鎬を削る

激しい争いごとのこと。

自腹を切る

本来自分が支払わなくてもいいような場面で、自分がお金を払うこと。

私腹を肥やす

自分の立場などを利用し、不当に財産を増やすこと。

終止符を打つ

もうこれで終わりという区切りをつけること。

食指が動く

興味が出たり、手に入れたいと欲望が出ること。

白を切る

わざと何も知らないフリをすること。

尻が重い

めんどくさくてなかなか動けないこと。

尻が軽い

軽はずみな行動のことや、動作が活発な人のこと。

尻に火が付く

物事の対応に追われあわてふためくような様子のこと。

尻を拭う

相手の失敗などの後始末をさせられること。

尻が長い

話し込んでしまい、なかなか帰らないで長居してしまうこと。

尻に敷く

妻が家庭の主導権を握り、夫を従わせること。

尻を持ち込む

失敗や悪い事の後始末を、その関係者にやらせること。

尻を叩く

やる気が出せるよう激励することや、早くして欲しい時に催促するということ。

白い目で見る

冷淡で反感を持ったような目で人を見ること。

心血を注ぐ

自分の持っている力のありったけを出し尽くして行うこと。

辛酸をなめる

とても辛くて、苦しい思いを経験したこと。

「す」から始まる慣用句

水泡に帰す

頑張っていたことが無駄になること。

雀の涙

ごくわずかな少ない量のこと。

図に乗る

自分の思いどおりに事が運ぶので、調子に乗り、つけあがること。

脛をかじる

自分で独りでは生活できないので、親など別の人に頼って養ってもらうこと。

隅に置けない

相手が思っていた以上に才能があり、油断できないこと。

「せ」から始まる慣用句

精が出る

仕事で懸命に元気よく働くこと。

堰を切る

溜まっていた物事が、一気にあふれ出る様子のこと。

世間知らず

人生経験が浅い為、世の中のことにまだまだ疎い様子のこと。

背を向ける

後ろを向いたり、人に対して無関心な態度をとること。

前後を忘れる

お酒に酔った際などに、自分がどこで何をしているのか分からなくなり、正気を失うようなこと。

先手を打つ

先に攻撃することで、自分を有利にすること。

「そ」から始まる慣用句

底をつく

相場が一番低い値に達したこと。

底を割る

腹を割って、本心を打ち明けるということ。

袖を絞る

袖が絞れるほど、とても大量の涙を流すということ。

袖を引く

服の袖を引っ張って人を催促する仕草のこと。

反りが合わない

相手との考え方の違いや性格の不一致で、全く気が合わずやっていけないこと。

算盤が合う

採算がとれることや、計算結果が正しかったこと。

「た行」の慣用句

「た」から始まる慣用句

太鼓判を押す

人や物の品質などが保証できるほど素晴らしいこと。

箍が緩む

加齢で鈍くなってしまったことや、緊張がなくなり締まりのない状況のこと。

高を括る

たいしたことないと相手や物事を低く見積もること。

竹を割ったよう

裏表のない正直者で、さっぱりしている性格のこと。

出しに使う

利益のために、自分以外の他の人を利用すること。

立つ瀬がない

自分の立場などを失い、世間に顔向け出来ないと思ってしまうほど辛い状況のこと。

盾突く

自分より立場が上の者や両親に刃向かうこと。

棚に上げる

自分に都合が悪い事は知らん顔をして触れずにおくこと。

「ち」から始まる慣用句

血が上る

かっとなったり興奮した様子のこと。

血が騒ぐ

心が躍り、気持ちが高ぶることでソワソワしてしまうこと。

血も涙もない

冷酷で人らしい思いやりが一切ないこと。

血を分ける

親や兄弟というような血族の関係にあるということ。

血が滲むよう

努力や苦労してきたことが人並み以上にすごすぎること。

知恵を絞る

一生懸命考え、名案を出そうと努力すること。

地に落ちる

名声や地位などが崩れ落ちるようにすべて失うこと。

宙に浮く

中途半端な状況で決着がつかないこと。

「つ」から始まる慣用句

潰しがきく

今の仕事でなくても、他でも十分働けるということ。

面の皮が厚い

厚かましく、ずうずうしい態度のこと。

「て」から始まる慣用句

手足を伸ばす

ゆっくりと休息し、くつろぐこと。

手が空く

やる事が一通り終わって、暇が出来ること。

手がかかる

相手に対し、世話を焼くような状況のこと。

手が付けられない

どうしようもなく、処置もできないような状況のこと。

手が出ない

自分のレベルではどうすることも出来ないこと。

手が届く

自分のレベルの範囲内のことや、配慮が滞りなくされていること。

手が無い

人手が足りない時や、方法や手段がなくなったこと。

手が離れる

自分がやるべき仕事や育児、介護などから離れられること。

手塩にかける

大切に世話をして育ててきたということ。

手玉に取る

相手を自分の思い通りに操り、翻弄すること。

手に汗を握る

どのような結果になるのかを見聞きしながら、緊張や興奮でドキドキすること。

手に負えない

自分の力では処理できないようなこと。

手に掛ける

自分で行動や世話をすること、または殺人を犯すこと。

手も足も出ない

自分の力不足でどうしようもない状況のこと。

手を貸す

相手に力を貸して助けようとすること。

手を切る

相手との関係を断ち切ること。

手を染める

事業などを始めることや、悪い事を始める際のこと。

手を尽くす

物事を解決に導くために、様々な手段を試すこと。

手慣らし

物事を始める前に練習をして慣れさせること。

手を抜く

仕事などで、手間を省いたり、いいかげんにすること。

手を広げる

仕事などで関係や規模を広げること。

手を焼く

自分では上手に処理出来ず、手こずること。

手を煩わす

人様に世話をかけてしまうこと。

天狗になる

うぬぼれて、 いい気になり自慢げな様子のこと。

「と」から始まる慣用句

頭角を現す

人より才能が優れ、ひときわ目立っていること。

峠を越す

物事のピークが過ぎること。

取り付く島がない

誰かに頼る余裕がないことや、冷淡な態度を取られてしまうこと。

「な行」の慣用句

「な」から始まる慣用句

長い目で見る

今の状態だけで判断せずに、気長に見守ること。

鳴かず飛ばず

なかなか活躍する機会がない状態でいること。

泣きを見る

泣いてしまうような、辛い状況になってしまうこと。

「に」から始まる慣用句

煮え湯を飲まされる

自分の信頼できる相手に裏切られ、酷い目にあわされること。

二の足を踏む

どうしたものかと、なかなか物事を進めれず躊躇ってしまう様子のこと。

睨みが利く

相手を威圧し、身勝手な言動をさせないこと。

「ぬ」から始まる慣用句

糠に釘

効果や手応えが全くみられないこと。

盗人猛々しい

悪い事や盗みをしているにも関わらず、平然としていること。

「ね」から始まる慣用句

熱が冷める

興奮が収まる様子のことや、世間の関心や注目が落ち着いてきた様子のこと。

熱に浮かされる

高熱でうわ言を言うことや、心を奪われ夢中になること。

根に持つ

ずっと恨みを持って忘れないこと。

根掘り葉掘り

徹底的に細かい所も残さずしつこいこと。

根も葉もない

全く持って根拠のないデタラメということ。

音を上げる

無理な状況に耐えられず、弱音を吐いたり、降参すること。

猫を被る

自分の本性を隠し、大人しく振舞うこと。

「の」から始まる慣用句

喉から手が出る

欲しくて欲しくてしょうがない気持ちのこと。

伸るか反るか

勝負に出る際などで、成功か失敗かを一か八か試す時のこと。

「は行」の慣用句

「は」から始まる慣用句

歯が立たない

相手の力量が強すぎて、自分に勝ち目がないこと。

白紙に戻す

今の状態は無かったことにして、元の状態に戻す、キャンセルや解約のこと。

拍車をかける

物事の進み具合をさらに速めること。

旗色が悪い

試合や戦争などで形勢が悪く、負けてしまいそうなこと。

鼻が高い

誇らしいという気分で、得意になっていること。

鼻であしらう

相手の言動を冷淡にあしらうこと。

鼻に掛ける

ドヤ顔で、自慢げな様子のこと。

鼻につく

相手の言動などがうっとうしく感じ、気に入らない様子のこと。

鼻を折る

得意げな様子の相手に恥をかかせること。

花を持たせる

勝利や名誉などの功をゆずることで、その人をたたせること。

羽を伸ばす

自分を縛るものがなくなり、自由に振る舞うこと。

羽目を外す

調子に乗り、度が過ぎる行動などをしてしまうこと。

歯を食いしばる

困難や苦痛を懸命に堪えている様子のこと。

腹が据わる

何事にも動揺しなくなり、度胸がつくこと。

腹が立つ

怒りが沸いてイライラしている様子のこと。

腹が太い

小さなことも気にしない太っ腹なこと。

腹に据えかねる

イライラををおさえることが出来ず、がまんならない様子のこと。

腹を抱える

面白すぎてたまらず、大笑いすること。

腹を探る

気づかれないように相手の考えを探り出そうとすること。

腹を割る

隠すことなく、自分の思っていることを打ち明けること。

腫れ物に触るよう

恐る恐る慎重に大切なものを扱う様子のこと。

「ひ」から始まる慣用句

引けを取らない

相手と比べても劣っておらず、互角な様子のこと。

膝をつき合わせる

膝が当たるほどの近さで座れるほどとても仲がいいということ。

膝を乗り出す

とても強く関心を持ち、身を乗り出してしまうようなこと。

膝を交える

打ち解ける様子や、一緒に同席し仲良く話す様子のこと。

肘を張る

強そうな態度で威張ること。

額を集める

集まって額をくっつけるようにして相談すること。

一泡吹かせる

相手に対し、想定外なことをして驚かせること。

一旗揚げる

新規事業などをおこすことや、 自分自身にとっての新しいことを意欲的にきりひらくこと。

一肌脱ぐ

他人のために本気になって手助けをすること。

人目につく

注目されてしまい、大勢の中でも目立ってしまうこと。

人目を忍ぶ

他人に知られたり、見られないように配慮すること。

火に油を注ぐ

危険な物事など、勢いがある時にさらに事態を大きくさせること。

火の車

経済状況が非常に苦しく貧乏なこと。

日の目を見る

なかなか脚光を浴びず、埋もれていた物が知られ渡ようになること。

火花を散らす

相手とお互いに激しく競い合う様子のこと。

「ふ」から始まる慣用句

蓋を開ける

物事の結末を知ることや、始めること。

筆が立つ

文章を書くのがとても上手なこと。

筆をおく

文章が書き終わったということ。

懐が寒い

持っているお金の額が乏しいこと。

腑に落ちない

違和感を感じ、どうしても納得出来ないこと。

「へ」から始まる慣用句

弁が立つ

自分の意見をしっかり表現でき、とても話し上手ということ。

臍を曲げる

機嫌をそこね素直になれずに、拗ねてしまうこと。

「ほ」から始まる慣用句

棒に振る

今までに積み重ねてきたものを駄目にしてしまうこと。

骨のある

簡単には折れない精神力を持った強い気性であること。

骨が折れる

なかなかな労力が要する状況で困難であること。

骨を惜しむ

苦労することをを嫌がり、怠けてしまうこと。

本腰を入れる

真剣に取り組もうとする本気の姿勢のこと。

「ま行」の慣用句

「ま」から始まる慣用句

魔が差す

普段は絶対にやらないことをつい出来心で誤った行動を起こしてしまうこと。

枕を高くする

不安や悩み事もなく安心して眠れるということ。

眉に唾を塗る

他人に騙されないよう、十分に用心すること。

丸く収める

争いごとを平和に解決することや、それ以前に争いを起こさないよう穏便にすませること。

「み」から始まる慣用句

水に流す

過去の出来事や現状をすべてなかったことにすること。

水を打ったよう

その場にいる大勢の人が静まりかえる様子のこと。

水を差す

仲の良い人たちや、上手く進んでいる出来事などの邪魔をすること。

身につまされる

他人の不幸話などが自分自身に起こっているように共感して辛くなってしまうこと。

耳が痛い

自分のダメな点への指摘や忠告を聞くのが辛いと感じること。

耳にたこができる

何度も何度も同じことを聞かされ、うんざりすること。

耳を澄ます

よりよく聞こうとして集中するようすのこと。

脈がない

全く見込みがなく、望みが薄い状況のこと。

身を粉にする

労力を惜しまないで、懸命に仕事に励むこと。

「む」から始まる慣用句

胸が騒ぐ

期待や不安などで心がソワソワして落ち着かないようすのこと。

胸を撫で下ろす

心配事などが一段落ついて安心すること。

「め」から始まる慣用句

目が利く

物を見分ける鑑識能力をもっていること。

目がくらむ

めまいがしてクラクラすることや、心を奪われて冷静な判断ができなくなってしまうこと。

目が覚める

美しさなどににハッとする様子や、自分の悩みが去り、正常に判断できる力を取り戻すこと。

目が回る

めまいがするぐらいとても忙しいようすのこと。

目が無い

的確な判断力をなくしてしまうほど、好きなものに夢中になっていること。

目に余る

あまりにも程度が酷い状況で、黙ってはいられないこと。

「も」から始まる慣用句

餅は餅屋

素人にはかなわない質のよい仕事を専門家はするということ。

諸刃の剣

利益をもたらすことで、自らも傷つく恐れもあるということ。

「や行」の慣用句

「や」から始まる慣用句

矢面に立つ

批判などを真っ先に受ける立場に身を置くということ。

自棄をおこす

物事が自分の思い通りにいかず、すべてがどうでもよくなり、投げやりな行動をすること。

山を張る

幸運を願って、リスクが大きい賭けに出ること。

「ゆ」から始まる慣用句

指をくわえる

自分の力では手を出せずにいる為、うらやましがる様子のこと。

弓を引く

上司などの目上の人に反抗したりすること。

指一本も差させない

他人に非難など言動を一切させないこと。

「よ」から始まる慣用句

弱り目に祟り目

自分が弱っている時に災難にあい、不運が度重なる状態のこと。

横車を押す

状況などを考えず、強引に物事を押し通そうとすること。

読みが深い

物事の理解力が高く、先の先まで見通せること。

「ら行」の慣用句

「ら」から始まる慣用句

埒が明かない

物事がなかなか解決しない状況のこと。

「り」から始まる慣用句

両手に花

2つの良いものを同じタイミングで手に入れることや、男性が女性2人を連れていること。

「る」から始まる慣用句

類は友を呼ぶ

同じ趣味や気の合う人達が自然と集まってくること。

留守を預かる

家族などが不在の際、留守番している間の責任は自分にあるということ。

「れ」から始まる慣用句

烈火の如く

炎のようにとても激しく怒る様子のこと。

レッテルを貼る

人や物に対し、一方的な評価をつけること。

「ろ」から始まる慣用句

路頭に迷う

住む家や生活の糧を失くし、とても困った状況のこと。

呂律が回らない

酔っ払いなどのように舌がうまく回らず、上手に話せない状況のこと。

「わ行」の慣用句

「わ」から始まる慣用句

罠に掛かる

他人の計略に陥り、騙されてしまうこと。

輪を掛ける

程度をさらに誇張させること。

綿のように疲れる

体からすべての力が抜け、どっと疲れる様子のこと。

藁にも縋る

切羽詰まった際、頼りにならないものにすらあてにしてしまうこと。

割り切れない

納得ができず、全くすっきりしない状況のこと。

我を忘れる

何かに心を奪われ、放心状態となり理性を失ってしまうこと。

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