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せからしかの意味とは?

(公開日: 2022年10月14日)

せからしかの意味

「せからしか」とは主に九州地方で使われている方言です。

地域によっては若干ニュアンスの違う使われ方をしますが「うるさい」「煩わしい」「鬱陶しい」「面倒臭い」といった意味で使われています。

せからしかの類語」の項目で取り上げている「しゃーしい」と比べると、より強く主張する時に人に対してのみ使われます。どちらかと言うと年配の方に使われる傾向にあります。

「せからしか」は九州地方以外でも使われている?

大阪府や山口県の一部地域でも「せからしか」は使われますが九州とは意味が若干異なり、大阪では「忙しい」「気忙しい」という意味で、山口県では「うるさい」「しつこいという意味で用いられているようです。

また「さしすせそ」が「しゃ、し、しゅ、しぇ、しょ」となる博多弁では、「しぇからしか」と発音します。

せからしかの由来や語源

「せからしか」の由来は室町時代まで遡ります。

現在の福岡県や熊本県で「せかせかして気忙しい様子」を「せからしい」と言い表したのが始まりだと言われています。

また「せからしい」は、「いそぐ、あわてる、あせる」を意味する「せく」と言う古語から派生した形容詞とも考えられているので、併せて覚えておきましょう。

せからしかの類語

「しゃーしい」

意味は「せからしか」とほぼ同じですが「せからしか」が人に対して使うのに対し、「しゃーしい」は「書類整理がしゃーしい(面倒臭い)」のように人だけでなく出来事に対しても使われます。

「やぐらしか」

佐賀県や長崎県を中心に使われている言葉で、「面倒臭い」「煩わしい」という意味です。

「こがん仕事やぐらしか〜(面倒臭い)」「やぐらしかね〜(うるさい)」のように、人にも物事にも使える言葉です。

「やぞろし」

鹿児島県の方言で「うるさい」「煩わしい」という意味です。

落ち着きがなくてうるさいと言うときは「うぜらし」を使いますが、声がうるさいと言うときは「やぞろし」を使います。

「よだきい」

大分県や宮崎県で使われている方言で「面倒臭い」「おっくう」などの意味があります。

「明日テストだ。よだきいわぁ(おっくうだ)」のように使います。

せからしかの使い方と例文

「師走の忙しかときせからしかこつばいいなすな」

意味:師走の忙しい時にうるさいこと言いなさんな

「今日は、えらいせからしか営業マンが来た。」

意味:今日は、とても鬱陶しい営業マンが来た

「ああもう、朝からせからしかね!」

意味:ああもう、朝からうるさいな!

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